旧式の「RIPv1」を利用したDDoSリフレクション攻撃が増加(アカマイ) | ScanNetSecurity
2024.05.23(木)

旧式の「RIPv1」を利用したDDoSリフレクション攻撃が増加(アカマイ)

アカマイは、同社のPLXsertを通して新しい「サイバーセキュリティThreat Advisory(脅威アドバイザリ)」を発行した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
「RIPv1」を利用したDDoSリフレクション攻撃の攻撃元となった国
「RIPv1」を利用したDDoSリフレクション攻撃の攻撃元となった国 全 1 枚 拡大写真
アカマイ・テクノロジーズ合同会社(アカマイ)は7月2日、同社のProlexic Security Engineering & Response Team(PLXsert)を通して、新しい「サイバーセキュリティThreat Advisory(脅威アドバイザリ)」を発行したと発表した。このアドバイザリは、旧式のRouting Information Protocolバージョン1(RIPv1)を使用したリフレクション攻撃や増幅攻撃の増加に注意を呼びかけるものとなっている。

RIPv1は、小規模なマルチルータネットワークにおいて、ルート情報を動的に共有する容易な手段。一般的なリクエストは、初回設定時または起動時にRIPが動作するルータから送信され、その後はリクエストを受け取ったすべてのデバイスがルートのリストを応答し、ブロードキャストとして送ることでアップデートを行う。標準的なRIPv1リクエストは1件につき24バイトペイロードと小さい反面、1回のリクエストで504バイトの複数の応答ペイロードが攻撃対象に送信される。このため、攻撃者はRIPv1を利用したDDoSリフレクション攻撃を好むという。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/
PageTop

アクセスランキング

  1. 攻撃者のあの手この手、リアルな攻撃&リアルな現状を知る専門家が警鐘を鳴らす ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

    攻撃者のあの手この手、リアルな攻撃&リアルな現状を知る専門家が警鐘を鳴らす ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

  2. バイナリファイルからSBOMを作成し脆弱性情報と照合「SBOMスキャナ」発売

    バイナリファイルからSBOMを作成し脆弱性情報と照合「SBOMスキャナ」発売

  3. Log4Shell のような経験はもう二度としない ~ SSVC が搭載された FutureVuls を活用し、現実的な脆弱性管理を実現 [株式会社マイナビ]

    Log4Shell のような経験はもう二度としない ~ SSVC が搭載された FutureVuls を活用し、現実的な脆弱性管理を実現 [株式会社マイナビ]PR

  4. メーラーが最新バージョンでなかった ~ 国公文協の委託先事業者に不正アクセス

    メーラーが最新バージョンでなかった ~ 国公文協の委託先事業者に不正アクセス

  5. ゆめタウン運営イズミへのランサムウェア攻撃、VPN 装置から侵入

    ゆめタウン運営イズミへのランサムウェア攻撃、VPN 装置から侵入

  6. 日本取引所グループのメールアドレスから不審メール送信

    日本取引所グループのメールアドレスから不審メール送信

  7. ジョイフル本田「THE GLOBE・OLD FRIEND オンラインショップ」に不正アクセス、3,958 件のカード情報漏えいの可能性

    ジョイフル本田「THE GLOBE・OLD FRIEND オンラインショップ」に不正アクセス、3,958 件のカード情報漏えいの可能性

  8. アメリカでは「祖父母詐欺」

    アメリカでは「祖父母詐欺」

  9. 範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

    範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

  10. ペットフード取り扱いバイオフィリアに不正アクセス、顧客の個人情報が外部にダウンロード

    ペットフード取り扱いバイオフィリアに不正アクセス、顧客の個人情報が外部にダウンロード

ランキングをもっと見る