News from AvePoint 第6回 「IoT 時代とプライバシー保護の行方」 | ScanNetSecurity
2024.05.09(木)

News from AvePoint 第6回 「IoT 時代とプライバシー保護の行方」

IoT デバイスは、ユーザーがその事実に気付いているか否か、合意を与えたかどうかに関わりなく、ユーザーの個人情報を常に収集しています。しかし、情報が収集されるとき、誰がどのような情報をコントロールしているか、本当に理解していますか?

特集 コラム
ダナ・ルイーズ・シンバーコフ (AvePoint, Inc. Chief Compliance and Risk Officer)
ダナ・ルイーズ・シンバーコフ (AvePoint, Inc. Chief Compliance and Risk Officer) 全 1 枚 拡大写真
サムスンから、食料品を自動的にオーダーしてくれる冷蔵庫 が発売になるそうです。Google は、スマート サーモスタットを制作する会社である Nest を 2014 年に買収しました。さらに一部の道路では、センサーを活用して道路の混雑状況を配信 するシステムも導入され、混雑の場合は GPS が別ルートに誘導してくれるというサービスも開始されています。

これらのデバイスはすべてインターネットに接続する機能を備えており、消費者向けテクノロジー業界で 「モノのインターネット」 (Internet of Things, IoT) と呼ばれる市場を形成しています。

●あなたを監視しているのは誰 (何)?

IoT の公式定義はまだ存在しませんが、連邦取引委員会 (FTC) が 2015 年 1 月のレポートの中で使用した定義は、よくできていると思います。FTC レポートの中では、IoT は 「デバイスもしくはセンサーのついた機器 (コンピューター、スマートフォン、タブレットは除く) で、インターネットを介して相互通信をするか、もしくは情報を発信するもの」 と定義されています。

6 年前、インターネットに接続している物品・機器の数が、人間の数を初めて上回りました。このように、時代は大きく変化しつつあるのですが、このトレンドはまだ始まったばかりともいえます。

Cisco のインターネット ビジネス ソリューション グループの Dave Evans によると、現在、世界には 250 億台の IoT 機器があり、2020 年までにはこれが 500 億台に増える見込みとなっているそうです。

たくさんの人々がこのような機器を身に付け、一挙手一投足に至るまで、データを提供しています。これらのインターネットに接続したヘルス チェック機器、車、アプライアンスなどは、情報を収集するばかりでなく、ユーザーのデータを発信、保存し、場合によっては共有します。場合によっては、このようなユーザーのデータは高度に個人的なものとなることもあります。

《》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  2. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  3. 「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

    「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

  4. 社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

    社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

  5. メディキットホームページに不正アクセス、閲覧障害に

    メディキットホームページに不正アクセス、閲覧障害に

  6. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  7. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

    Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

  8. 日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

    日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

  9. デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

    デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

  10. 経団連、個人情報保護法に基づく漏えい報告や本人通知にリソースを割く現状を問題視

    経団連、個人情報保護法に基づく漏えい報告や本人通知にリソースを割く現状を問題視

ランキングをもっと見る