情報漏えいで発生した平均コストは400万ドル、その約6割が対応費用(日本IBM) | ScanNetSecurity
2024.05.03(金)

情報漏えいで発生した平均コストは400万ドル、その約6割が対応費用(日本IBM)

日本IBMは、情報漏えいが企業の最終損益に与える財務的影響を分析したグローバル調査の結果を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は6月17日、情報漏えいが企業の最終損益に与える財務的影響を分析したグローバル調査の結果を発表した。同調査は、同社がPonemon Instituteに依頼したもので、調査対象企業で情報漏えい時に発生した平均コストは400万ドルに上り、2013年から29%の増加となっている。

情報漏えいコストを抑制するためには、「インシデント対応チームを活用すること」が唯一かつ最大の因子としており、これにより平均40万ドル(記録1件あたり16ドル)近いコスト削減効果が見られた。実際に、インシデント・フォレンジック、連絡、法的費用、規制遵守などの対応費用が、情報漏えいコストの59%を占めるという。

また、情報漏えいの検出と被害拡大防止に時間がかかるほど、解決にかかるコストも増大することがわかった。情報漏えいの検出が100日未満の企業で発生した平均コストが323万ドルだったことに対し、100日以上経過して検出された場合は438万ドルと、平均で100万ドル以上増えていた。さらに同調査では、情報漏えいの平均検出時間が201日、平均被害拡大防止時間が70日と見積もられている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  2. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  3. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  4. 2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

    2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

  5. クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

    クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

  6. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  7. 雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

  8. 「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

    「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

  9. SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

    SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

  10. トレーニング 6 年ぶり復活 11/9 ~ 11/15「CODE BLUE 2024」開催

    トレーニング 6 年ぶり復活 11/9 ~ 11/15「CODE BLUE 2024」開催

ランキングをもっと見る