特殊詐欺の件数、被害額が5年ぶりに減少するも高水準--半期レポート(警察庁) | ScanNetSecurity
2024.05.03(金)

特殊詐欺の件数、被害額が5年ぶりに減少するも高水準--半期レポート(警察庁)

警察庁は、2016年上半期の特殊詐欺認知・検挙状況等について発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
特殊詐欺の認知件数と被害額
特殊詐欺の認知件数と被害額 全 2 枚 拡大写真
警察庁は8月4日、2016年上半期の特殊詐欺認知・検挙状況等について発表した。発表によると、同半期における特殊詐欺の認知件数は6,443件で、前年比でマイナス570件(-8.1%)と、上半期としては5年ぶりに減少した。被害額も198.4億円で同41.8億円の減少(-17.4%)となった。ただし、依然として高水準で推移している。1件あたりの被害額は331.2万円で、同43.9万円の減少(-11.7%)となっている。なお、前年同期比の被害額は11道県で半減した一方で、神奈川、静岡、愛知、京都、大阪などの大都市圏で増加した。

また、65歳以上の特殊詐欺被害の件数は5,070件(-359件、-6.6%)と減少しているが、その割合は78.7%と1.3ポイント増加している。類型別では、オレオレ詐欺(95.6%)、還付金等詐欺(93.9%)、金融商品等取引名目の特殊詐欺(88.6%)で、高齢者率が特に高かった。被害金交付形態別の認知状況では、2015年下半期より「電子マネー型」を「現金送付型」から分けて計上、その認知件数は483件と前半期(547件)に続き多発しており、高齢者でなくても被害に遭いやすいことが特徴となっている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  2. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  3. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  4. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  5. 「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

    「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

  6. 2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

    2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

  7. SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

    SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

  8. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

    「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  9. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

  10. クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

    クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

ランキングをもっと見る