大手企業名を騙ったヤミ金融業者サイトを初めて検知、手法模索の結果か(BBソフトサービス) | ScanNetSecurity
2024.05.03(金)

大手企業名を騙ったヤミ金融業者サイトを初めて検知、手法模索の結果か(BBソフトサービス)

BBソフトサービスは、「インターネット詐欺リポート(2016年7月度)」を発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
2016年7月のインターネット詐欺サイトの検知数
2016年7月のインターネット詐欺サイトの検知数 全 2 枚 拡大写真
BBソフトサービス株式会社は8月18日、「インターネット詐欺リポート(2016年7月度)」を発表した。本レポートは、同社の「Internet SagiWall」が検出・収集した危険性の高いネット詐欺サイトの数やカテゴリーなどを分析したもの。これによると、7月のインターネット詐欺サイトの検知数は1,986,117件で、前月より0.2%の微増となった。

内訳は、ワンクリック・不当請求詐欺サイトが80.61%、フィッシング詐欺サイトが13.84%、マルウェア感染サイトが1.17%、ボーガスウェア配布サイトが3.4%、ぜい弱性悪用サイトが1.34%を占めていた。ワンクリック・不当請求詐欺サイトは前月比で6.97ポイント減少したが、フィッシング詐欺サイトの割合が上がった。OSごとのネット詐欺種類別検知率では、ワンクリック・不当請求詐欺サイトの割合がWindowsで19.07%、Androidで91.62%、iOSで70.8%となっている。

7月度は、大手企業名をかたる違法な消費者金融サイトを初めて検知した。これは同リポートの対象外であるが、ヤミ金融業者が海外のWebサーバを使用し、頻繁にドメインや事業者名を変更しながら集客を行っているなど、検知対象としてきた詐欺サイトと類似する特徴が見られたという。同社では、違法な金利で融資を行う事業者が、足がつきにくい方法を考案してきた結果、ネット詐欺の犯罪者とサイト運営手法が類似してきたとして注意を呼びかけている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  2. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  3. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  4. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  5. 「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

    「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

  6. SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

    SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

  7. 2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

    2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

  8. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

    「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  9. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

  10. クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

    クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

ランキングをもっと見る