漏えいデータで暗号化されていたのは8%、半数以上は機密データの場所も知らず(ジェムアルト) | ScanNetSecurity
2024.05.19(日)

漏えいデータで暗号化されていたのは8%、半数以上は機密データの場所も知らず(ジェムアルト)

ジェムアルトは、第4回「Data Security Confidence Index」の調査結果を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
ジェムアルト株式会社は7月11日、第4回「Data Security Confidence Index」の調査結果を発表した。この調査は、米国、英国、フランス、ドイツ、インド、日本、オーストラリア、ブラジル、ベネルクス、中東および南アフリカの従業員250名から5,000名超の企業や組織のIT関連意思決定者を対象に実施したもの。回答者は1,050名(日本は100名)。

これによると、回答者の94%が「侵入防止対策で外部攻撃から内部ネットワークが守れている」と考え、76%が侵入防止対策技術へ投資していることがわかった。そのため企業の持つ機密データは「安全」と59%が考えているが、不正ユーザの侵入を許した場合にデータを保護できるかについては、65%(日本は80%)が「不安である」と回答している。

実際に28%の回答者が「過去12カ月以内に自社の侵入防止対策が破られた」と答えており、漏えいしたデータのうち暗号化されていたのは8%に過ぎなかった。3分の1超は、取引データ(32%)や顧客データ(35%)などの特に機微な情報も暗号化しておらず、回答者の半数超(55%)は機密データがどこにあるのかさえ把握できていなかった。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ゆめタウン運営イズミへのランサムウェア攻撃、VPN 装置から侵入

    ゆめタウン運営イズミへのランサムウェア攻撃、VPN 装置から侵入

  2. 範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

    範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

  3. 東急のネットワークに不正アクセス、連結子会社のファイルサーバでデータ読み出される

    東急のネットワークに不正アクセス、連結子会社のファイルサーバでデータ読み出される

  4. 検診車で実施した胸部レントゲン検診が対象、川口市の集団検診業務委託先へランサムウェア攻撃

    検診車で実施した胸部レントゲン検診が対象、川口市の集団検診業務委託先へランサムウェア攻撃

  5. 認証とID管理にガバナンスを ~ NTTデータ先端技術「VANADIS」で実現する「IGA(Identity Governance and Administration)」とは

    認証とID管理にガバナンスを ~ NTTデータ先端技術「VANADIS」で実現する「IGA(Identity Governance and Administration)」とはPR

  6. 脆弱性管理クラウド「yamory」SBOM 機能に関する特許取得

    脆弱性管理クラウド「yamory」SBOM 機能に関する特許取得

  7. 個人情報漏えいの疑いも ~ 八尾市立斎場職員が加重収賄罪ほかの容疑で逮捕

    個人情報漏えいの疑いも ~ 八尾市立斎場職員が加重収賄罪ほかの容疑で逮捕

  8. NRIセキュア 研修コンテンツ「セキュアEggs」基礎編オンデマンド提供、30日間アクセス可

    NRIセキュア 研修コンテンツ「セキュアEggs」基礎編オンデマンド提供、30日間アクセス可

  9. DHCP のオプション 121 を利用した VPN のカプセル化回避の問題、VPN を使用していない状態に

    DHCP のオプション 121 を利用した VPN のカプセル化回避の問題、VPN を使用していない状態に

  10. runc におけるコンテナ内部からホスト OS への侵害が可能となるファイルディスクリプタ情報漏えいの脆弱性(Scan Tech Report)

    runc におけるコンテナ内部からホスト OS への侵害が可能となるファイルディスクリプタ情報漏えいの脆弱性(Scan Tech Report)

ランキングをもっと見る