クラウドの AI インフラの危険性 ~ Shodan の AI プラットフォーム版 | ScanNetSecurity
2024.05.17(金)

クラウドの AI インフラの危険性 ~ Shodan の AI プラットフォーム版

機械学習では高性能プロセッサやGPUが大量に必要とされるので、クラウド上のプラットフォームを活用することが少なくない。しかし、AI・機械学習の性能とセキュリティは必ずしも一致しないことは知っておくべきだろう。

研修・セミナー・カンファレンス セミナー・イベント
AIFingerプロジェクトで発見されたネット上の機械学習インフラ
AIFingerプロジェクトで発見されたネット上の機械学習インフラ 全 1 枚 拡大写真
 機械学習では高性能プロセッサや GPU が大量に必要とされるので、クラウド上のプラットフォームを活用することが少なくない。しかし、AI・機械学習の性能とセキュリティは必ずしも一致しないことは知っておくべきだろう。

 本稿は、昨秋開催された CODE BLUE 2020(本年は10/19(火)~10/20(水)開催)でのセルゲイ・ゴディチック氏の講演内容をベースに、機械学習インフラの脆弱性について解説する。ゴディチック氏は、SCADA セキュリティや脅威インテリジェンス、侵入テストや脆弱性調査に詳しく、AIFinger プロジェクトにも協力する専門家だ。

 AIFinger プロジェクトは、公開されている機械学習のフレームワークやアプリケーションのフィンガープリントを調査し、それらのセキュリティレベル向上と脅威インテリジェンスに貢献するツールを構築するというもの。Shodan の AI プラットフォーム版といえばわかりやすい人もいるだろう。事実、プロジェクトは Shodan も活用している。

 プロジェクトは、Grinder フレームワークを使って、ネット上からアクセス可能な AI プラットフォームやサービス、機器を見つけ出し目録を作成する。この過程で、次に示すような、AI インフラのセキュリティの課題も明らかになった。

《中尾 真二( Shinji Nakao )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ゆめタウン運営イズミへのランサムウェア攻撃、VPN 装置から侵入

    ゆめタウン運営イズミへのランサムウェア攻撃、VPN 装置から侵入

  2. 範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

    範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

  3. 東急のネットワークに不正アクセス、連結子会社のファイルサーバでデータ読み出される

    東急のネットワークに不正アクセス、連結子会社のファイルサーバでデータ読み出される

  4. 個人情報漏えいの疑いも ~ 八尾市立斎場職員が加重収賄罪ほかの容疑で逮捕

    個人情報漏えいの疑いも ~ 八尾市立斎場職員が加重収賄罪ほかの容疑で逮捕

  5. 認証とID管理にガバナンスを ~ NTTデータ先端技術「VANADIS」で実現する「IGA(Identity Governance and Administration)」とは

    認証とID管理にガバナンスを ~ NTTデータ先端技術「VANADIS」で実現する「IGA(Identity Governance and Administration)」とはPR

  6. 脆弱性管理クラウド「yamory」SBOM 機能に関する特許取得

    脆弱性管理クラウド「yamory」SBOM 機能に関する特許取得

  7. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  8. 「マルカワみそ公式サイト」に不正アクセス、カード情報に加えログイン用パスワードも漏えい

    「マルカワみそ公式サイト」に不正アクセス、カード情報に加えログイン用パスワードも漏えい

  9. 検診車で実施した胸部レントゲン検診が対象、川口市の集団検診業務委託先へランサムウェア攻撃

    検診車で実施した胸部レントゲン検診が対象、川口市の集団検診業務委託先へランサムウェア攻撃

  10. 脆弱な DMARC セキュリティ・ポリシーを悪用、北朝鮮スピアフィッシング詐欺

    脆弱な DMARC セキュリティ・ポリシーを悪用、北朝鮮スピアフィッシング詐欺

ランキングをもっと見る