【無料ツールで作るセキュアな環境(30)】〜Stunnelの使用方法〜(執筆:office)
前回はIPトンネルソフトの一つである Stunnel [1]についてインストールして作動させるところまでを説明した。今回はその続きとしてStunnelの使用方法について解説する。
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Stunnelを望みどおりに動かすためには、設定を記述する引数(Arguments)が必要である。引数についてのhelpを見るためには -h を引数として
stunnel -h
とすれば、引数の一覧と簡単な説明を見ることができる。
Stunnelをサーバ・クライアントソフトのクライアント側に対して動かすとき、引数 -c を用いる。
stunnel -c
プロクシ、デーモンとして動かすときにはそれぞれ、 -T, -d を引数にする。プロクシモードはLinuxの場合でのみ有効のようだ。-d は
-d 192.168.1.1:80
のようにIPアドレス(あるいはホスト名)とport番号を指定できる。IPアドレスは複数のIPアドレスが割り振られているマシンの時、どのIPアドレスを用いるかを指定し、またport番号はどの開けておくport番号を指定する。/etc/services に記述されているサービスについてはport番号のかわりにサービス名を書いてもよい。
-d pop.mydomain:pop3s
外部マシンとの接続を指定するには引数 -r を用いる。-r は、-dの時に示したのと同様の方法でIPアドレス(ホスト名)とポート番号(サービス名)を指定する。ホストの指定がない場合、デフォルトはlocalhostである。
引数の後にファイルの場所指定を記述するタイプのものには -p と -o がある。-p はSSLの認証用ファイルの場所を指定するのに用い、-o はlogを記録する場合に用いる。
引数の後に実行プログラムを指定するタイプのものに -l と -L とがある。両引数とも SSL の接続が成立した後に、Inetdを介してプログラムを起動させて暗号通信をさせる場合に用いる。 -L はローカルのPTY (pseudo-
terminal)を開く場合に用いるもので、pppを使う場合には -L を用いる。また、起動するプログラムにも引数が要る場合には、ダッシュを2つ続けた後にプログラムの引数を記述する。catでmotdを読み出したい場合、あるいはswat (Samba Web Administration Tool) を動かしたいという場合には
-l /bin/cat ─ cat /etc/motd
-l /usr/sbin/swat ─ swat -s /etc/smb.conf
となる。
(詳しくはScan本誌をご覧下さい)
http://www.vagabond.co.jp/vv/m-sc.htm
office
office@ukky.net
http://www.office.ac/
[1] http://stunnel.mirt.net/
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