Ruckus Societyが活動家の技術キャンプのボランティアと機材を募集

◆概要：
　Ruckus Societyという名前のサイバー活動家グループは、グループ初の技術キャンプに参加するボランティア及びコンピューター機材の募集活動を強化している。Ruckus Societyは、2002年6月24日から7月2日にかけて、技術者と初心者の両活動家を対象に、グループ初の年1回の技術キャンプである Tech Toolbox Action Campをカリフォルニア州オクシデンタル市で開催する。このキャンプの目的は、活動家の親交を深め、社会変化を達成するため、さまざまな活動でのインターネットを始めとする技術の利用方法を説明することである。

　当該キャンプは、技術や技法を実践的なトレーニングセッションで話し合う5つの技術コースと、社会変革のための新しい技術ツールを用いて適用される創造的なブレーンストーミングに焦点を置く6つ目のコースから構成されている。Ruckus Societyの選考委員会は、オンラインで受け取った180通の願書から、キャンプに出席する113名の候補者を選考した。また、このキャンプに参加するボランティアは、いくつかの技術ワークショップに参加できる。ただし、主たる出席者は前述の113名の正式候補者である。Ruckus Societyの主催者は、1週間に渡ってキャンプを運営・推進するボランティアを募集している。現在、2002年6月19日から7月3日までの期間で有志者が必要である。

　また、キャンプの主催者は、ボランティアの他にコンピューターハードウェアを必要としている。彼らはレンタルしたり購入したりするのではなく、それらの機材を借りたいと考えている。グループが求めている主な機材は以下の通り。

・ルータ、ハブ（できればワイヤレス）
・ノートブックパソコン
・ Pentium II、266 MHz以上のPC
・ VGAモニター、キーボード、マウス、パワーストリップ
・スキャナー
・プリンター
・無停電電源装置（UPS）

　Ruckus Societyは、1995年10月にカリフォルニアで設立された非営利組織である。その後7年に渡って、何百人もの活動家を訓練し、さまざまな組織を支援している。同組織は、活動家に対し、「環境団体、人権団体が目標を達成できるよう、非暴力の市民的不服従の技能に関する」トレーニングを行っている。Ruckus Societyの本部の住所は、36915th Street in Oakland, CAにある。

◆情報ソース：iDEFENSE Intelligence Operations, June 06, 2002

◆キーワード：Actor: OtherRights/Advocacy Groups: Other

◆分析：
　（iDEFENSE米国）1週間のTech Toolbox Action Campは、サイバー活動家が思想や技法をやりとりする興味深い場となるだろう。キャンプを準備するに当たり、多くの活動家がさまざまなコンピュータセキュリティの手法を話し合っている。グループが募集しているさまざまなコンピューター、ネットワーク機材から判断すると、標準的なPGP暗号化技術やウェブサイトの開発に加えて、ワイヤレスネットワークでの通信の保護といった議題もワークショップで取り上げられることが考えられる。ともあれ、キャンプの主な目標は、活動家の親交を深め、目的を推進するためのコンピューター、ネットワーク技術の最適な利用法についてトレーニングを行うことである。

※この情報はアイ・ディフェンス・ジャパン
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　情報の内容は以下の時点におけるものです。
　【17:48 GMT、06、07、2002】