Apache Strutsで任意のJavaコードが実行される脆弱性を検証(NTTデータ先端技術)
NTTデータ先端技術は、「Apache Struts」のException Delegatorにおける入力値処理の不備により任意のJavaコードが実行される脆弱性に関する検証レポートを公開した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
同社では今回、この脆弱性の再現性について検証した。検証は、Windows Server 2003上のTomcat 7.0.27、Apache Struts 2.2.1.1を利用したWebアプリケーション、およびDebian 6.0.2上のJetty 6.1.25、Apache Struts2.2.1.1を利用したWebアプリケーションを検証ターゲットシステムとして実施した。ターゲットシステムに細工したHTTPリクエストを送信し、Strutsを利用したアプリケーションを介して、任意のJavaコードを実行させた。なお、今回の検証に用いたコードは、ターゲットシステム上から特定のサーバ、ポートへコネクションを確立させるよう誘導し、システムの制御を奪取するもの。これにより、リモートからターゲットシステムを操作可能となる。検証の結果、誘導先のコンピュータ(Debian)のコンソール上にターゲットシステム(Windows Server 2003)のプロンプトが表示され、ターゲットシステムの制御の奪取に成功した。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》