マクニカ「スミッシングの実態と対策」公開 ~ 低レベル攻撃者参入や分業化も | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

マクニカ「スミッシングの実態と対策」公開 ~ 低レベル攻撃者参入や分業化も

 株式会社マクニカは6月8日、SMSを悪用したフィッシング詐欺「スミッシング」の手口と対策をまとめたレポート「スミッシングの実態と対策」を公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
オペレーションレベルが低い例
オペレーションレベルが低い例 全 1 枚 拡大写真

 株式会社マクニカは6月8日、SMSを悪用したフィッシング詐欺「スミッシング」の手口と対策をまとめたレポート「スミッシングの実態と対策」を公開した。

 フィッシング(Phishing)行為の一種であるスミッシングは、SMSを悪用して詐欺目的のメッセージを送り、受信者を偽のWebサイトに誘導し、個人情報を盗み取る手口で、銀行やECサイトのアカウント情報、電子決済やクレジットカード利用に関わる情報などが主に狙われている。

 同レポートでは、実際に観測されたスミッシング手口から、犯罪手口の変化を考察、銀行やクレジットカード事業者、ペイメントサービス、EC事業者、運送会社等を巻き込んだ犯罪エコシステムとスミッシング対策フレームワークについて解説している。詐欺SMS抑止の手掛かりとなる、企業ブランドを騙る詐欺SMSの発信源や到達経路についても詳解している。

 同レポートによると、最近のスミッシングではEC系や宅配系を中心に、クレジットカードや電子決済のための情報を狙うものが増え、スミッシングの総量が増えるとともに「偽サイトのブランドと、SMS文面のブランドが一致しない」「SMS文面の日本語が不自然 」といったものが散見され、過去から活動している攻撃者と比べて、オペレーションレベルの低い攻撃者の参入や、分業化が起こっていると推測している。

 同レポートは31ページのPDFで目次は下記の通り。同社Webサイトからダウンロードできる。

・はじめに
・スミッシングについて
・スミッシングをとりまく被害動向
・スミッシングの手順
・フィッシング行為におけるSMSの役割と特徴
・SMS配信経路とスミッシングの送信手口
・スミッシング配信経路の識別
・スミッシングの傾向と技術考察
・攻撃者の変化、犯罪の裾野の広がり
・スミッシング犯罪のエコシステム
・対策アプローチ

《高橋 潤哉》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 富士通の複数の業務パソコンにマルウェア、個人情報を含むファイルを不正に持ち出せる状態に

    富士通の複数の業務パソコンにマルウェア、個人情報を含むファイルを不正に持ち出せる状態に

  2. ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

    ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

  3. プロ e スポーツ選手のアカウントにハッキング

    プロ e スポーツ選手のアカウントにハッキング

  4. 日東製網へのランサムウェア攻撃、約 1 ヶ月で全システム復旧

    日東製網へのランサムウェア攻撃、約 1 ヶ月で全システム復旧

  5. 総務省「無線LANセキュリティガイドライン」更新、自宅と公衆に分冊

    総務省「無線LANセキュリティガイドライン」更新、自宅と公衆に分冊

  6. 時給7,500円 ~ 総務省、非常勤サイバーセキュリティ人材募集 月2時間 霞が関勤務

    時給7,500円 ~ 総務省、非常勤サイバーセキュリティ人材募集 月2時間 霞が関勤務

  7. 脆弱性診断の新たな選択肢「ちょうどいいレベルの診断」を AeyeScan活用でサービス化 ~ NTTデータ先端技術

    脆弱性診断の新たな選択肢「ちょうどいいレベルの診断」を AeyeScan活用でサービス化 ~ NTTデータ先端技術PR

  8. 早稲田スポーツ新聞会のホームページがウイルス感染、意図せずファイルがダウンロードされる被害

    早稲田スポーツ新聞会のホームページがウイルス感染、意図せずファイルがダウンロードされる被害

  9. Meta 社へ申請するも復旧困難と判断、乗っ取り被害の「池袋エリアプラットフォーム」の Facebook ページ削除

    Meta 社へ申請するも復旧困難と判断、乗っ取り被害の「池袋エリアプラットフォーム」の Facebook ページ削除

  10. Jenkins に任意のファイルの読み取りが可能となるコマンドラインインターフェース機能におけるアクセス制御不備の脆弱性(Scan Tech Report)

    Jenkins に任意のファイルの読み取りが可能となるコマンドラインインターフェース機能におけるアクセス制御不備の脆弱性(Scan Tech Report)

ランキングをもっと見る