Windows Credential Manager User Interface の脆弱性、GMOイエラエ解説 | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

Windows Credential Manager User Interface の脆弱性、GMOイエラエ解説

 GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社は4月27日、同社 オフェンシブセキュリティ部のエンジニアのデニス ファウストヴ氏、ルスラン サイフィエフ氏による「Microsoft Windows】Windows Credential Manager User Interfaceの脆弱性に関する解説記事を公開した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性

 GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社は4月27日、同社 オフェンシブセキュリティ部のエンジニアのデニス ファウストヴ氏、ルスラン サイフィエフ氏による「Microsoft Windows】Windows Credential Manager User Interfaceの脆弱性に関する解説記事を公開した。

 CVE-2023-21726はCredUI(CredPackAuthenticationBufferW)のWindows API 関数に発見された脆弱性で、平文パスワードの漏えいにつながる可能性がある。

 アプリケーションの設定データは通常、暗号化されディスク上に保存されるが、セキュリティモデルの設計不足や開発者のミスで、重要なデータが平文の状態で保存されてしまうことがあるという。

 同社では、新しいWindowsをインストールし、OOBE(Out-of-Box Experience)を通じて最初のパスワード保護されたアカウントを作成し、仮想マシンのディスクドライブをスキャンしたところ、「C:¥Windows¥System32¥Config¥DEFAULT」ファイルに作成したパスワードが平文で保存されていることを確認している。

 同社によると、主要な問題は credui.dllライブラリファイルにあり、ユーザーがCRED_PACK_PROTECTED_CREDENTIALSフラグを指定しているにもかかわらず、パスワードの暗号化が全く行われていないことが判明したとのこと。

 同記事では、CredUI側からのプログラムによる実証や、OOBE側からの処理について解説し、公式からの緩和策についても検証を行っている。

《ScanNetSecurity》

特集

関連記事

PageTop

アクセスランキング

  1. レッドチーム演習大成功 丸五か月間誰も気づけず

    レッドチーム演習大成功 丸五か月間誰も気づけず

  2. ベルシステム24 のベトナム子会社に不正アクセス、コールセンター受託業務での顧客情報漏えいの可能性

    ベルシステム24 のベトナム子会社に不正アクセス、コールセンター受託業務での顧客情報漏えいの可能性

  3. 東京海上日動火災保険 提携先の税理士法人にランサムウェア攻撃

    東京海上日動火災保険 提携先の税理士法人にランサムウェア攻撃

  4. 富士通の複数の業務パソコンに高度な手法で攻撃を行うマルウェア、複製指示のコマンドを実行し拡大

    富士通の複数の業務パソコンに高度な手法で攻撃を行うマルウェア、複製指示のコマンドを実行し拡大

  5. ランサムウェア集団が謝罪

    ランサムウェア集団が謝罪

ランキングをもっと見る
PageTop