シルクロード創設者ロス・ウルブリヒトを巡る有罪無罪の根拠と議論 | ScanNetSecurity
2025.12.10(水)

シルクロード創設者ロス・ウルブリヒトを巡る有罪無罪の根拠と議論

 「フリー・ロス(ロスを釈放せよ)」キャンペーンは、ウルブリヒトを「決して害を及ぼすつもりなどなかった理想主義的な起業家」と表現している。

国際 TheRegister
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 シルクロードの創設者ロス・ウルブリヒトは、ドナルド・トランプ米大統領が就任時に連邦恩赦を出すという公約を果たしたことにより、現在、自由の身となっている。

 オンライン上のハンドルネーム「ドレッド・パイレーツ・ロバート」として知られるウルブリヒトは、2011 年から 2013 年にかけてダークネット・マーケットを創設・運営した罪で、2015 年に 2 件の仮釈放の可能性のない終身刑とさらに 40 年の禁固刑を言い渡された。

 彼は麻薬取引、資金洗浄、コンピューターハッキング、偽造身分証明書の取引に関連する 7 つの罪状で有罪判決を受けた。

 しかし、このニュースは驚くようなものではない。トランプ大統領は 2024 年 5 月のリバタリアン党全国大会で演説した際、ウルブリヒトに就任初日に恩赦を出すことを公約した。大統領は、シルクロード創設者の彼を恩赦する決定は、彼の釈放を求めて運動を続けてきたウルブリヒトの母親に「敬意を表した」ものであると述べた。

 「私は今、ロス・ウィリアム・ウルブライト(原文ママ)の母親に電話し、彼女と、私を強く支援してくれたリバタリアン運動に敬意を表して、息子のロスに完全かつ無条件の恩赦に署名した喜びをお伝えしたところだ」と、大統領は自身の SNSサイト「トゥルース・ソーシャル」に投稿した。

「彼を有罪にしようとした連中は、私に対する現代の政府の武器化に関与した狂人たちと同じ奴らだった。彼は 2 回の終身刑に加え、さらに 40 年の禁固刑を言い渡された。馬鹿げている!」

 リバタリアン運動は暗号通貨の使用、そして概して言えば、個人の権利を促進するものは何でも強く支持している。現代のダークウェブ・マーケットの原型となった最初の主要な市場であるシルクロードは、支払い方法としてビットコインをいち早く採用していた。

 リバタリアン、暗号通貨の支持者、そして一部の米国の政治家は、近年、ウルブリヒトに恩赦を与えるよう大統領に嘆願してきた。


《The Register誌特約記事》

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