熊本県天草市は10月17日、経済部農業振興課での個人情報の不適切な取り扱いについて発表した。
これは同市の経済部農業振興課がホームページ上で公開している地域計画のPDFデータについて、農業者名を白文字にしたものをPDFに変換して公表していたため、コピー&ペーストの操作をすると個人名の文字データが取得できる状態となっていたというもの。
経済部農業振興課では3月31日に、地域計画のPDFデータをホームページに掲載したが、9月30日に同市ホームページ管理業者が、他自治体で地域計画の黒塗り処理をしたPDFデータから個人名の文字データを取得できる状態であった事案が発生したとの報道を確認したため、同市のホームページを確認したところ同様の状態であったため当該ページを非公開にしたと、当該業者から同市のホームページ管理担当部署職員に報告があった。
漏えいした可能性があるのは、ホームページ内の地域計画における各地域のPDFデータ内の農業者名で対象件数は26計画、延3,442件(個人、法人)で、当該ホームページには360回(ユーザー数256人)のアクセスがあった。
同市では今後、適切な処理を施した地域計画のPDFデータをホームページ上に公開するとともに、各計画の代表者に通知にて報告を行う予定。
同市では今後、資料や文書など十分に確認をすること、ホームページに掲載する資料は掲載前に複数人による確認を徹底することで、再発防止に努めるとのこと。

