地方独立行政法人東京都立病院機構は10月22日、東京都立多摩総合医療センターでの個人情報流出について発表した。
これは10月20日に、東京都立多摩総合医療センターの患者情報が流出した旨の差出人不明の文書が東京都立病院機構及び都民に届き、確認した結果、計188件の個人情報の流出が判明したというもの。
同機構には10月20日に、「駅のトイレで病院の封筒に入ったUSBを拾得し、個人情報が含まれていた」という主旨の文書とともに、患者リスト及びファイル名が印刷された文書が添付された差出人不明の郵便が届いた。
また同日、東京都立多摩総合医療センターの受診歴がある都民から「病院の封筒に入ったUSBを拾った、多くの個人情報が載っていた」という主旨の文書と患者リストが送付されてきた旨の連絡が同センターにあり、同日中に医事課長が当該都民から事情を聞くとともに、封筒と文書、患者リストを回収している。
流出した個人情報は下記の通り。
1.機構へ送付された文書に印字されていた患者個人情報:計153件
2007年、2015年、2016年に胃癌手術を受けた一部の患者の患者ID、氏名(漢字)、生年月日、性別、手術日等
2.都民宅へ送付された文書に印字されていた患者個人情報:計34件
2010年から2012年にかけて東京都立多摩総合医療センターで消化器外科手術を受けた一部の患者の患者ID、氏名(漢字)、フリガナ、生年月日、性別、住所、電話番号等
3.患者リスト等が送付された都民の個人情報:計1件
住所、氏名(漢字)
同センターでは、個人情報の流出が確認された患者に対し謝罪と経過を近日中に連絡するとともに、ファイルに含まれる可能性のある患者向けに同センターホームページで注意喚起を行う予定。
同センターでは、管理しているUSBメモリの状況を確認したが亡失したものはなく、現時点では、これ以外に個人情報の私的利用、情報漏えいは確認されていない。
また同センターでは現在、電子カルテ等のアクセス状況について確認を行っている。
同機構では、病院内での個人情報の適正な管理について再度周知徹底を行うとのこと。

