大統領がハッカーに就職を斡旋(ブルガリア)
ブルガリア大統領のウェブサイトに先週(1月第3週)ハッカーが侵入し、ササイトを書き換える事件が発生した。侵入手口の鮮やかさに感銘を受けた大統領は、そのハッカーに職を紹介すると発表したが、当のハッカーからは未だ(1月23日現在)何の連絡もない。Petar Stoya
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改変された大統領のサイトには、共産主義政治体制の終焉後、繁栄を求めて10年以上も迷走するブルガリアの政情に絶望したメッセージが残されていた。『なぜ、ハッキングをしたかって?理由は簡単だ。僕の両親は貧乏だし、僕にはコネがないから職にも就けないし、友人の殆どは外国でひと財産を築こうとしているし、他には…もう、この辺で十分だろ』
大統領の広報担当Neri Terzierva氏によると、大統領のウェブサイトを管理しているコンピュータ会社は、同社の求人に応募したが不採用となり、それを不満に思っている人物の仕業ではないかと疑っている。さらに、同氏は大統領の今回の発表について「ブルガリアのコンピュータ専門家は、報酬の良い西側諸国に流出してしまう傾向にある。大統領は優秀な専門家を国内に留まらせる方策を探していた」と述べた。
ブルガリアのコンピュータ専門家が一ヶ月で稼ぐ報酬は約150ドルに対し、ドイツでは約5000ドルとなっている。
《ScanNetSecurity》