PGPを開発した暗号作成技術の開祖、新興企業で再スタート(Hushmail社) | ScanNetSecurity
2024.05.01(水)

PGPを開発した暗号作成技術の開祖、新興企業で再スタート(Hushmail社)

 現代における暗号作成技術の第一人者であり、PGP(Pretty Good Privacy:暗号メールソフト)の開発者であるPhil Zimmermann氏がセキュリティ会社Network Associates社を退職し、暗号技術の開発を手掛けるアイルランドの新興企業Hushmail社に移ることになった。

国際 海外情報
 現代における暗号作成技術の第一人者であり、PGP(Pretty Good Privacy:暗号メールソフト)の開発者であるPhil Zimmermann氏がセキュリティ会社Network Associates社を退職し、暗号技術の開発を手掛けるアイルランドの新興企業Hushmail社に移ることになった。

 Zimmermann氏は1990年代、第一線で電子メール暗号化の普及に尽力した人物だ。PGPの初版がリリースされた1991年には、暗号技術は米政府の情報活動や軍事機密の脅威と見なされ、同氏は約3年間にわたりFBIの調査を受けた。Whitfield Diffie氏とMartin Helman氏が開発した公開鍵方式暗号の今日の普及は、Zimmermann氏のPGPに依るところが大きいとされている。 PGPのリリース以降、同氏は、安全な電子メール通信を実現するためOpenPGPと称するオープンな標準規格の開発に取り組んできた。

 Hushmail社は、無料の電子メール暗号サービスを提供するなど暗号化技術開発の最前線にある企業だ。同社の最高経営責任者(CEO)Jon Matonis氏は「暗号化技術分野におけるZimmermann氏の貢献とプライバシー保護に対する彼の尽力は、比類なきものだ」と述べ、Zimmermann氏を暗号技術開発担当責任者として迎え入れることを歓迎した。

《ScanNetSecurity》

PageTop

アクセスランキング

  1. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  2. クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

    クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

  3. 2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

    2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

  4. 雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

  5. GROWI に複数の脆弱性

    GROWI に複数の脆弱性

  6. セトレならまちで利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    セトレならまちで利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

  7. KELA、生成 AI セキュリティソリューション「AiFort」提供開始

    KELA、生成 AI セキュリティソリューション「AiFort」提供開始

  8. インターネット専用宝くじで当選本数の登録誤り、1 等 200 万円 10 本が 200 本に

    インターネット専用宝くじで当選本数の登録誤り、1 等 200 万円 10 本が 200 本に

  9. メール誤送信事故多発で悪名高いドッペルゲンガードメイン「gmai.com」はどこの誰が保有しているのか?

    メール誤送信事故多発で悪名高いドッペルゲンガードメイン「gmai.com」はどこの誰が保有しているのか?

  10. 社員のセキュリティ意欲高める施策とは? 罰則は逆効果 ~ プルーフポイント「2024 State of the Phish」日本語版公表

    社員のセキュリティ意欲高める施策とは? 罰則は逆効果 ~ プルーフポイント「2024 State of the Phish」日本語版公表

ランキングをもっと見る