155の行政機関のコンピュータ・システム、ハッカー攻撃に遭う(米下院監視調査小委員会)
連邦下院通商委員会監視調査小委員会の聴聞会が4月5日に開かれ、行政機関のコンピュータ・セキュリティに関する調査報告書が発表された。それによると、昨年(2000年)少なくとも155の行政機関コンピュータ・システムが一時的にハッカーに乗っ取られていたことが明らか
国際
海外情報
一ヶ月前には、同小委員会の議長James Greenwood下院議員(共和党、ペンシルヴェニア州選出)が15の政府機関に対し、連邦政府のコンピュータ・セキュリティ規定を遵守しているか調べるよう求めた。しかし、殆どの機関は未だに簡単な調査すら行っていない。同議員は今回の調査結果に関し、十分予測できた事で、少しも意外ではないとコメントした。FBI国家社会基盤防衛センターの所長Ronald L. Dick氏は「現在、捜査継続中である政府機関のシステムを狙ったコンピュータ不正侵入事件は、およそ102件ある。当局は、政府機関へのサイバー攻撃が急増している状況を厳しく受け止めている」と述べた。
また、あるセキュリティ専門家は、自動セキュリティ装置を使用している政府機関は僅か5〜10%に過ぎないと指摘し「政府機関へのハッカー攻撃をサイバーテロリズムと見なすべきだ。でなければ、この先もこうした事態を手をこまねいて見ているだけだろう」と述べ、ハッカー攻撃の80%は報告されていないと付け加えた。
《ScanNetSecurity》