堅牢なポリモ−フィック暗号を開発(英BitArts社)
元コンピュータ・ソフトウェア・クラッカーたちで立ち上げたセキュリティ関連会社BitArts社が革命的暗号化システムを開発した。その暗号化システムを破ることはほぼ不可能だろう、と同社の創業者兼最高技術責任者John Safa氏は述べた。
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同暗号化システムは、データをPCのメモリに読み込むと直ちに変換される仕組みになっている。つまり、データの暗号化および復号化に使用されるプログラム自体の要素がPCメモリ内で変化する。つまり、そのソフトウェアの動作方法を逆アセンブルすることが完全に不可能となる。「暗号化されたデータのストリームを破る唯一の方法は、理解可能なデータ文字列に当たるまで、強引な力業による手法を用いて可能性のある全ての暗号化組み合わせを試してみることだろう。仮にプログラムを逆アセンブルしたとしても、PCのメモリダンプは秒単位で変化する」と同氏は説明した。さらに、実行する度に自身を暗号化することでコードを変化させるポリモーフィク・ウイルスから同暗号化技術のヒントを得たと付け加えた。
「元クラッカーである当社のプログラマーは、ミューテーション・エンジン暗合化システムを設計するためにこの手法を採用した。メッセージやソフトウェアを保護するために、それらをすっぽり包む“データ・ラッパー”システムを開発する予定だ」と同氏。クラッキング・コミュニティが同システムを破ることを試みているが、現在のところ(4月9日)成功した者はいない。
それに対しSafa氏は「破られるのことのない暗号化システムなどない。当社の技術も非常にパワフルなコンピュータで破られる可能性はあるが、とてつもない時間を要するだろう」と述べた。
《ScanNetSecurity》