安全な電子決済のためにパスワードを導入(米Visa社) | ScanNetSecurity
2024.05.06(月)

安全な電子決済のためにパスワードを導入(米Visa社)

 米Visa社は、オンラインによるクレジットカード詐欺を阻止するため、カード発行銀行に対し新技術を提供すると発表した。その新システムは主に、Arcot Systems社のTransFort支払い認証ソフトウェアの技術を採用している。

国際 海外情報
 米Visa社は、オンラインによるクレジットカード詐欺を阻止するため、カード発行銀行に対し新技術を提供すると発表した。その新システムは主に、Arcot Systems社のTransFort支払い認証ソフトウェアの技術を採用している。

 Aricot社によると、オンラインで買い物をする人がブラウザもしくは無線アプリケーション・プロトコル(WAP)対応の電話などを経由して小売り業者にアクセスし決済を行う場合、同ソフトウェアはポップアップ・ウィンドウを画面に表示し、ユーザにパスワードの入力を要求する。そのパスワード情報はVisaカードを発行した銀行へと送られ、パスワードが認証された後、決済手続きが実行される。その間に要する時間は、わずか数秒という。銀行側は、ユーザのパスワードを含んだデータベースのインストールを要求される。銀行は、銀行自身がアプリケーションをインストールして運用することも可能だし、またVisa社が認可したアプリケーション・サービス・プロバイダにその運用を委ねることも可能だ。小売業者は、各自のチェックアウトのシステムに小さなプラグインの導入が求められる。顧客はオンラインでVisa社にパスワードを登録するか、もしくはクレジットカード発行銀行からパスワードの登録を行うことができる。

 Visa社は「全決済のうちオンライン・ショッピングによる決済の割合は、僅か3%に過ぎないが、2005年までにはその数値を10%にまで引き上げたい」と説明している。そして、「オンライン・ショッピングの低成長は、オンライン決済における信頼性の欠如に起因している。しかし、パスワードのような認証技術を導入することにより、セキュリティに対する信頼性は高まるだろう」と述べた。

《ScanNetSecurity》

PageTop

アクセスランキング

  1. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  2. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  3. モリサワ他と損害賠償金4,500万円支払で調停成立~フォント不正コピーの印刷会社

    モリサワ他と損害賠償金4,500万円支払で調停成立~フォント不正コピーの印刷会社

  4. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

  5. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  6. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  7. サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求

    サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求

  8. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

    「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  9. インターネット専用宝くじで当選本数の登録誤り、1 等 200 万円 10 本が 200 本に

    インターネット専用宝くじで当選本数の登録誤り、1 等 200 万円 10 本が 200 本に

  10. PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

    PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

ランキングをもっと見る