安全な電子決済のためにパスワードを導入(米Visa社)
米Visa社は、オンラインによるクレジットカード詐欺を阻止するため、カード発行銀行に対し新技術を提供すると発表した。その新システムは主に、Arcot Systems社のTransFort支払い認証ソフトウェアの技術を採用している。
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Aricot社によると、オンラインで買い物をする人がブラウザもしくは無線アプリケーション・プロトコル(WAP)対応の電話などを経由して小売り業者にアクセスし決済を行う場合、同ソフトウェアはポップアップ・ウィンドウを画面に表示し、ユーザにパスワードの入力を要求する。そのパスワード情報はVisaカードを発行した銀行へと送られ、パスワードが認証された後、決済手続きが実行される。その間に要する時間は、わずか数秒という。銀行側は、ユーザのパスワードを含んだデータベースのインストールを要求される。銀行は、銀行自身がアプリケーションをインストールして運用することも可能だし、またVisa社が認可したアプリケーション・サービス・プロバイダにその運用を委ねることも可能だ。小売業者は、各自のチェックアウトのシステムに小さなプラグインの導入が求められる。顧客はオンラインでVisa社にパスワードを登録するか、もしくはクレジットカード発行銀行からパスワードの登録を行うことができる。
Visa社は「全決済のうちオンライン・ショッピングによる決済の割合は、僅か3%に過ぎないが、2005年までにはその数値を10%にまで引き上げたい」と説明している。そして、「オンライン・ショッピングの低成長は、オンライン決済における信頼性の欠如に起因している。しかし、パスワードのような認証技術を導入することにより、セキュリティに対する信頼性は高まるだろう」と述べた。
《ScanNetSecurity》