【無料ツールで作るセキュアな環境(23)】〜Nmapの導入〜(執筆:office)
今回から2回にわたり、ポートスキャナーとして有名なNmapを取り上げ解説する。ポートスキャナーとは、ネットワークに繋がった機器の開いているネットワークポートを探すツールのことだ。クラッカーが攻撃手法や攻撃対象マシンを決めるために、攻撃相手のマシン(群)
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NmapはFyodor氏を中心に開発されているFreeなソフトウェアであり、GNU GPLに従って配布されている[1]。Linux, Open/Free/Net BSD, Solaris, IRIX, Mac OS X, HP-UX, Sun OSという多くのプラットホームで動作させることができる。
またeEye Digital Secutity TeamによってwindowsNT/2000用にNmapNTとして移植がなされており、これもフリーで使用できる[2]。
Nmapにはパケットキャプチャドライバとしてlibpcap[3][4]が必要であり、libpcapについては、【無料ツールで作るセキュアな環境(7)】〜snortの簡単インストール〜ですでに説明したとおりである。
同様にNmapNTではWinPcap[5]が必要であり、WinPcapのインストール方法は前々回の「〜snort-win32〜」で解説したとおりである。
Nmapの最新ソースやrpmパッケージは
http://www.insecure.org/nmap/nmap_download.html
からダウンロードできる。執筆時点ではversion 2.53が最新である。
tarボールからコンパイルして構築する場合は
$ gzip -cd nmap-2.53.tgz | tar xvf -
$ cd nmap-2.53
$ ./configure
$ make
$ su root
# make install
とする。
rpmパッケージを利用する時、GUIで扱えるようにするためのフロントエンドと呼ばれるパッケージも同時にダウンロードしよう。インストールは
# rpm -vhU nmap-2.53-1.i386.rpm
# rpm -vhU nmap-frontend-0.2.53-1.i386.rpm
とすればよい。
NmapNTの場合は・・・
http://www.eeye.com/html/Research/Tools/nmapNT.html
からダウンロードでき、zipファイルを適当な場所に解凍して置くだけである。執筆時点でのバージョンはversion 2.53 sp1である。
さてNmapの基本的なコマンドラインでの使用方法は
nmap [スキャン タイプ] [オプション] <サーバ(群)>
である。
office
office@ukky.net
http://www.office.ac/
[1] http://www.insecure.org/nmap/
[2] http://www.eeye.com/html/Research/Tools/nmapNT.html
[3] http://www.tcpdump.org/release/
[4] http://www.redhat.com/swr/i386/libpcap-0.4-29.i386.html
詳しくはScan本誌をご覧下さい
http://www.vagabond.co.jp/c2/scan/
《ScanNetSecurity》