Nimda のような悪質ワームを捕獲するツール | ScanNetSecurity
2025.12.09(火)

Nimda のような悪質ワームを捕獲するツール

 Nimdaワームのような悪質ワームのスキャン機能を部分的に低下させるよう設計されたツールがリリースされた。 LaBreaと呼ばれるそのツールは、ネットワーク上の使用されていないIPアドレスを使って穴(所謂、おとり用のハニーポット)を生成し、インターネット・ワーム

国際 海外情報
 Nimdaワームのような悪質ワームのスキャン機能を部分的に低下させるよう設計されたツールがリリースされた。 LaBreaと呼ばれるそのツールは、ネットワーク上の使用されていないIPアドレスを使って穴(所謂、おとり用のハニーポット)を生成し、インターネット・ワームが接続を試みる際に答える“仮想マシーン”をつくる。インターネット・ワームが企てる接続に対し、LaBreaは仮想用マシーンを感染させて応答し、悪質ワームを捕獲するのである。そして、長い時間その穴に閉じ込めておくというものだ。

 LaBrea の作者Tom Liston氏は、同ツールのアイディアをフリーのオープンソース・プログラムのために考案したと述べた。そして、同ツールを開発した動機について「ネットワークがCode Redワームを多数スキャンするのを見てうんざりし、悪質ワームに悩まされるシステム管理者のワーム対策支援ツールを作成したいと思った」と述べた。LaBrea(ロサンゼルスの地名に因んで名づけられた)は、Nimdaワームの拡散機能も低下させることができるが、その拡散力の抑止には限界があると同氏は説明する。

 あるセキュリティ関係者は「ワーム感染に頭を痛めているシステム管理者を助けるため、実用的ツールを考案するのは望ましいことだ」とし、さらに同ツールを使用するシステム管理者が増えれば、それだけ同ツールの効果が発揮されるだろうと述べた。

《ScanNetSecurity》

PageTop

アクセスランキング

  1. 伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

    伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

  2. バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

    バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

  3. 良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

    良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

  4. 大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

    大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

  5. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

ランキングをもっと見る
PageTop