多数のセキュリティ問題は、自身の落ち度が原因(Gartner 社)
市場調査会社Gartner 社は10月8日、同社が開催したシンポジウム『ITxpo 2001』で“約90%のセキュリティ侵害は、IT 担当者による誤設定もしくはパッチの不備がもたらすソフトウェアの脆弱性を突いて攻撃されたものだ”とする報告書を発表した。既知の脆弱性にパッチを
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同社のアナリストJohn Pescatore 氏は「セキュリティの敵は、己自身だ。インターネット上で公開されている殆どの悪意あるコードは、既存の攻撃スクリプトを模倣し、既知のセキュリティホールを利用しようとしてるだけだ。90%のインターネット攻撃が模倣で、残りの10%のみが新たに開発された攻撃手法によるものだ」と説明した。Nimda やCode Red ワームなどは防御可能なウイルスであるにも関わらず猛威を振い、世界中のコンピュータシステムに大きな被害をもたらした。これは、多くのIT 担当者がセキュリティに関し基本レベルの注意と努力を怠っていることを表している。Pescatore 氏は、そのような情況を懸念し「IT 担当者は即刻、態度を改めるべきだ。企業が重要なビジネス処理にインターネットを利用する度合いが高まるにつれ、セキュリティ侵害が発生した際の損失額は、計りしれないものになる」と警告した。
《ScanNetSecurity》