ホワイトハウスは、国家インフラ評議会を創設
ホワイトハウスは、国家インフラ評議会 (National Infrastructure Advisory Council = NIAC)を創設した。
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NIACの役割は、「重要インフラの、情報システムセキュリティ」について、大統領に助言することである。NIACは、重要インフラ保護委員会 (President’s Critical Infrastructure Protection Board = CIP Board)と同じ、10月16日付大統領行政命令によって誕生した。(10/16/01付 ID# 105907参照)
NIACは、大統領指名の30人以下のメンバーによって構成される。CIP Boardが行政機関代表者から構成されるのに対し、NIACのメンバーは、民間セクター、学術機関、州・地方政府から招集される。メンバーは「民間企業の CEOクラス(あるいは他機関の同レベルの者)から選定され、重要インフラをサポートする情報システムのセキュリティ保全に責任を持つ」。
また、NIACは ISAC (Information Sharing and Analysis Centers) 同士の情報交換をモニターし、国家インフラ保護センター (National Infrastructure Protection Center = NIPC) を含む関係者の協力体制を、より育成するための方策について、CIP Boardに推薦する。
尚、大統領によって継続されない限り、NIACは2年で自動解散することになっている。
情報ソース:
White House Oct. 16, 2001
http://www.whitehouse.gov/news/releases/2001/10/20011016-1.html
White House Oct. 24, 2001
http://www.whitehouse.gov/pfiab/
分析:
大統領によって NIACが創設されたことは、一歩前進だろう。NIACはある意味で「情報収集・分析・予測の品質及び妥当性、敵対情報活動 (counterintelligence)、及びその他諜報活動について、大統領に助言する委員会」であるPFIAB (President’s Foreign Intelligence Advisory Board = 大統領外国諜報諮問委員会)と似た組織である。1957年に創設された PFIABは、多くの大統領に外部専門家の情報を助言してきた、輝かしい歴史を持つ。将来 NIACは、インフラ保護に関する助言について、PFIABと同じ役割を果たせる可能性がある。但し、NIACは自らの価値をこの2年間で証明する必要がある。
(詳しくはScan本誌をご覧下さい)
http://www.vagabond.co.jp/vv/m-sc.htm
※この情報はiDEFENSE社( http://www.idefense.co.jp/ )より提供いただいております。情報の内容は以下の時点におけるものです
【18:25 GMT、10、24、2001】
《ScanNetSecurity》