ロシアのDialogueScience社が、政府の情報セキュリティーを受注

概要：
　ロシアの情報セキュリティー会社であるDialogueScience社がロシア政府の情報セキュリティー提供のライセンス契約を受注。

　このライセンス契約は、モスクワに本社を持つ同社にとって、政府機関用のウイルス対策ソフトを利用するために、他の特別ライセンスの取得が可能になると報道されている。DialogueScience社は2000社以上の顧客を持っており、殆どがロシア及び旧ソ連から分離独立した国の企業である。ロシアではプーチン大統領の事務局、ロシアの下院ドゥーマ、Centrobank, Sberbank、国防総省、財務省、科学技術省、年金基金などが顧客リストに含まれる。同社のウェブサイトは http://www.dialognauka.ru.。企業スローガンは"健全なコンピュータ環境をガード、国家の為の防衛"である。

　契約期間が2002年12月4日までのライセンスが、FAPSIによって発行された。FAPSI(Russian Federal Agency for Government Communication and Information)は民間企業の電子証明を発行する機関である。

　DialogueScience社は以前にもアンチウイルスソフトであるDoctor Webのライセンス契約をロシア国防総省より受注している。Doctor Webは通常1週間に一回定義の更新を行うとアンチウイルスウェブサイトのhttp://www.drweb.ruに記載されている。最新のバージョンは4.6であり、12月3日付けに更新されている。含まれる定義は以下の通り；

Win32.Finaldo.31232、51200、Win32.HLLM.Rocket.57344、BackDoor.Master.10、BackDoor.SaveKey、Trojan.KeyEye.10、Trojan.KeyTrap.10(1、2).667、Trojan.KeySpy、53、Trojan.KillFiles、Win32.Invictus.13312、18432、BackDoor.Ptakks.217、BackDoor.Death.26、Trojan.PWS.Alerter.165、Trojan.Seeker、Win32.HLLM.Energy、HLLC.Mig.7904、Trojan.PWS.Qwak.10、Trojan.Kangaro(BackDoor.Wow.23(1、2))(38-43)(5)(1-3)(1-3)(2-5)(1-3)(1、2)(1-3)(1-3)、 Trojan.AppActXComp、Trojan.DelSys.232、W97M.Thus(38)(1-6)

DialogueScienceに関する情報

住所：Spartakovskaya Street, dom 13 Moscow
メールアドレス： Antivir@DialogNauka.ru.
アンチ・ウイルス・プログラムははSt. Petersburgの研究所で研究・製造されている。そのウェブサイトでも最新情報が入手可能である。

情報ソース：
Comulenta.ru Dec. 04, 2001
http://www.compulenta.ru/news/2001/12/4/22807/
DialogueScience Dec. 03, 2001
http://www.dialognauka.ru/inf/2001-12-03.htm
Doctor Web website (Russia) Dec. 05, 2001
http://www.drweb.ru/index
Doctor Web (website) Dec. 05, 2001
http://www.drweb.ru/news/

分析：
　DialogueScience社のウェブサイト上の情報によると、ライセンスの申請は1999年12月に提出されており、約2年間要した事になる。先ずは国防総省にウイルス対策プログラムの契約を受注した事が今回のライセンス取得の足がかりになったといえる。

（詳しくはScan Daily EXpress本誌をご覧下さい）
http://vagabond.co.jp/vv/m-sdex.htm

※この情報はiDEFENSE社（ http://www.idefense.co.jp/ ）より提供いただいております。情報の内容は以下の時点におけるものです
【20:34 GMT、12、05、2001】