ロシア当局がインターネット法規を思案
◆概要:
プーチン政権のロシア当局および議会では、ロシアにおけるインターネットの新しい法規の必要性について討議が行われている。
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プーチン政権のロシア当局および議会では、ロシアにおけるインターネットの新しい法規の必要性について討議が行われている。
新しい法規制定の可能性に関する計画は、2002年2月18日の「ロシアにおけるインターネット: 自由および法規のバランス」という記者会見で発表された。プーチン政権の情報部局長であるAndrei Korotkov氏、ロシア安保理事会のAnatoliy Stre’tsov氏、通信省を代表するIvan Kurnosov氏、ロシア下院議会の代議員VladimirKoptev-Dvornikov氏などが、主要な参加者として含まれている。
ロシアのニュース機関Lenta.ruによると、Strel'tsov氏は記者に「インターネットの法規問題は、今日最も大きな問題の1つである」と語っている。また、氏は2002年2月19日にネットワークの法規について、下院が総会を開く予定であると述べた。
◆情報ソース:
・ Lenta.ru
(http://lenta.ru/internet/2002/02/18/rules), Feb.18, 2002
・ iDEFENSE Intelligence Operations, Feb.18, 2002
◆分析:
(iDEFENSE 米国) ロシア当局は、自国でのインターネットにおけるハッキングおよび犯罪行為を制限するためにより大きな努力が必要であることを明確に認識していることは間違いない。しかし、ロシアには広範囲に渡るハッキング文化と組織犯罪が存在するため、確固たる意思と厳しい状況の間に置かれている。ロシアは、中国のように自由に関する法案を放棄してまでインターネットの厳しい制御を推し進めることはできない(2002年1月20日、ID# 107075を参照)。
また、ロシアがソフトウェアの著作権侵害の蔓延を容認している限り、ロシアのインターネット文化を根本的に変えることはできず、このような状態が直ちに変わるとは考えにくい。新しい法規に関する提案の詳細は不明である。
※この情報はアイ・ディフェンス・ジャパン
( http://www.idefense.co.jp/ )より提供いただいております。
情報の内容は以下の時点におけるものです。
【13:24 GMT、02、20、2002】
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