【詳細情報】ジャーナリストがサダム大統領宛の電子メールを参照
◆概要:
イラクのウェブベースの電子メールシステムにパスワード"press"を使用することで簡単にログオンできたジャーナリストは、サダム・フセイン大統領宛の電子メールにアクセスおよび参照できたと報告されている。
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イラクのウェブベースの電子メールシステムにパスワード"press"を使用することで簡単にログオンできたジャーナリストは、サダム・フセイン大統領宛の電子メールにアクセスおよび参照できたと報告されている。
フリーランスジャーナリストであるブライアン・マックウィリアムズ氏は、サダム大統領宛に書かれた殺害の脅しから、無条件の支援の申し出までに渡る様々な内容の電子メールを参照した。最も懸念されたのは、イラクに対して様々な大量破壊兵器の提供を申し出る内容のメールである。カリフォルニア州の某ワイヤレス技術企業は8月中旬、「技術革新およびハイテク技術の海外への輸出」について話し合う場を持つことを求める電子メールをサダム大統領に送信した、とマックウィリアムズ氏は述べた。
イラク政府の公式ウェブサイトは、 http://www.uruklink.net である。このホームページには、イラク政府関係者がウェブ経由で各自の電子メールにアクセスできるリンクがある。ウェブベースの電子メールサービスは http://mail.uruklink.net:8383 でアクセス可能。このサーバーに使用可能なその他の電子メールアカウントは、iraqinfo@uruklink.net 、foreign@uruklink.net 、および uruk@uruklink.net 。
本レポートの掲載時点では、uruklink.netドメインおよび電子メールはダウンしているようだ。
イラクの電子メールサーバーは、IMail Server Web Messaging v7.05で実行されている。IMailはマサチューセッツ州に拠点を持つIpswitch社の製品である。
◆情報ソース:
・Wired News ( http://www.wired.com/news/conflict/0,2100,55967,00.html ) , Nov. 18, 2002
・Iraqi Government ( http://www.uruklink.net ), Nov. 19, 2002
・USA Today ( http://www.usatoday.com/tech/news/2002-11-18-iraq-email_x.htm ) , Nov. 18, 2002
◆キーワード:
Foreign spies Government spies
Hacker Group: Other Incident: Other
Ipswitch: IMail Server Iraq
◆分析:
(iDEFENSE 米国) イラクのuruklink.netドメインは、インフラの欠如、低品質のハードウェア、劣悪な稼動状況、および無資格の技術者が原因で頻繁にダウンしている。しかしこのドメインが最近ダウンしている理由は、不正アクセスによる意図的なインターネット接続の切断、またはネットワークをダウンさせる目的での外部からの意図的なハッキング行為である可能性がある。
IMailサーバーの複数の脆弱性がこれまで大々的に報告されており、今後これらの脆弱性が悪用されると、この電子メールサーバーのダウン、または同サーバーへのアクセスを許してしまう可能性がある。
現在Warkaとして知られるUruk (uruklink.netの一部)は、イラク南部にあるシュメール古代都市である。この都市は、かつてギルガメシュ王(King Gilgamesh)が支配していた高い要壁で囲まれたシュメールの首都であった。また、この都市は聖書においてErechとしても言及されている。uruklink.netのネームサーバーは、NIC1.WARKAA.COMおよびNIC2.WARKAA.COMである。
※この情報はアイ・ディフェンス・ジャパン
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情報の内容は以下の時点におけるものです。
【17:30 GMT、11、20、2002】
《ScanNetSecurity》