国内co.jpドメイン調査 2002年から2003年への推移状況(1)
2002年10月に続き、2003年4月に国内co.jpドメインに関する調査が実施された。前回の調査から半年が経過しており、国内のサーバにどのような推移が見られるのかを分析してみた。
製品・サービス・業界動向
業界動向
▼国内サーバのシステム推移の傾向
>> サーバOSは大きな変化なし、運用管理体制が問われる
2002年 サーバOSランキング 2003年 サーバOSランキング
1位 UNIX 1位 UNIX
2位 Windows 2位 Windows
3位 MacOS 3位 MacOS
OSの順位は2002年と2003年に変化は見られないが、実際の数値を見ると3位のMacOS(MacOS X)の数値が若干伸びているのが興味深い。1位のUNIXに関しては様々な種類が存在しているが、こちらも2002年とほぼ変化がない状態である。しかし、運用そのものが適切であるかどうかが懸念される。2003年にかけて各種セキュリティパッチなどが多数提供されているが、どれぐらいのサーバが適切に実施されているのだろうか?
>> 脆弱性のあるApacheが多数存在
2002年 Webサーバランキング 2003年 Webサーバランキング
1位 Apache 1位 Apache
2位 IIS 2位 IIS
3位 Zeus 3位 Zeus
Webサーバの順位も変化は見られない。そこで、1位のApacheのバージョンを分析すると面白い結果が得られた。まず、国内ではやはりApache1.3系が主流となっている。各種バージョンのApacheが存在するが、Apache2.0系は30位にやっと入る程度である。海外で同様の調査を行った場合はどのような結果がでるのか非常に興味深い。
Apache1.3系の中でも面白い結果が得られている。利用されているApacheは最新バージョン1.3.27とひとつ前のバージョン1.3.26がほぼ同数となっている。また、ApacheのChunked Encoding脆弱性に対処されていないバージョンがさらにほぼ同数存在しているのである。信じられないかもしれないが、今回の調査でバージョンが確認されたApacheのバージョンランキングでは、Apache1.3.6が4位となっており5000台以上も存在している。もちろん、前述のApache2.0系より遙かに存在台数が多いのである。
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◇co.jpドメイン サーバ実態データベース 2003年上半期
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