警告:ウイルス・テロリズムの記事を鵜呑みにしてはいけない
John Lettice
2003年10月8日 15:29 GMT
国際
海外情報
2003年10月8日 15:29 GMT
『ウイルス作者はテロとの関係を模索していた』とロイターが報じた。その記事は、ウイルスを持ったテロリスト集団に関するものだ。しかし一方で、英国のハイテク犯罪対策部隊(NHTCU)がその対策に何かを行っているとしたら、それは我々の税金を無駄にしているようなものと言えるだろう。
何故なら、アルカイダ・ワームが我々の市民生活を脅かす差し迫った脅威であると NHTCU が推測するに足る十分な証拠はないように思えるのだ。あるいは悪魔のような目的を達成するため犯罪の組織集団あるいは組織化されていない犯罪者がウイルス作者に依頼したという確かな証拠もない。ロイターは『毎週、何十というウイルスやワームがインターネット上に出現している。しかし、それらを追跡して国のインフラ壊滅を狙った犯罪組織あるいは破壊活動家に辿り着いたものは一つもない』と報じている。
しかし NHTCU の責任者である Len Hynds 警視正は次のように述べた『それは巧妙な戦術と言えるだろう。我々は正規のプログラムがセキュリティ不備のあるシステムへのリモートアクセスに用いられるのを見てきた。また、同様に犯罪組織集団がウイルス、トロイの木馬そしてワームを使用して攻撃を仕掛ける可能性もある』。
[情報提供:The Register]
http://www.theregister.co.uk/
[翻訳:関谷 麻美]
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