PCや携帯端末を取り巻く脅威、06年下半期データセキュリティ総括を発表(日本エフ・セキュア)
日本エフ・セキュア株式会社は12月8日、2006年下半期データセキュリティ総括と題したレポートを発表した。これは同社の親会社であるF-Secure社が発表したもので、今年後半のセキュリティ動向などをまとめたもの。
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それによると、2006年のウイルス数は一定のペースで増加したが、ワーム、ウイルス、その他のマルウェアによる目に見える攻撃は大きく減少したとしている。ただし、同時にバックドア、ブービートラップ付き文書ファイル、およびルートキットが次第に広がり、スパムメール数も史上最高を記録したと報告している。
加えて、今年は巧妙なソーシャルエンジニアリングを使ったり、偽Webサイトを作成してユーザーから金銭を奪うフィッシング詐欺が急増したと指摘。PayPalやeBay等に似せた偽ドメイン名を使ったなりすまし犯罪に今後も注意するよう警告を促している。
総括の中では、他にも8月にEメールワームとして猛威をふるったWarezovについてやIEのベクトルマークアップ言語(VML)の脆弱性問題、新しい脅威として上がってきたモバイルマルウェアやモバイルスパイウェア、Intel Centrinoの脆弱性を利用した無線LANウイルス等をとりあげており、多岐にわたる脅威にさらされているIT社会の現況がうかがえる。
http://www.f-secure.co.jp/news/200612081/
《ScanNetSecurity》