量子暗号通信システムに関する世界的な動向をまとめた報告書を公表(IPA)
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は4月13日、「量子暗号通信システムに関する世界的な動向調査」と題した報告書をサイト上に公開した。
製品・サービス・業界動向
業界動向
量子暗号通信システムは、盗聴されたことの検出が可能という特徴をもつ情報理論的な安全性を有する暗号通信システム。スイス、米国、仏などでは商用のシステムが開発されており、日本でも、NICTプロジェクト(東大・三菱・NEC)、東芝や東大・富士通などで研究開発が行われている。
本書は、その量子暗号通信システムに要求されるセキュリティ要件を定めるため、日本を含む欧米の先進諸国(米、英、スイス、仏など)の同システムに関わる開発動向及び安全性評価動向(政府機関、民間)を調査し、今後の展開予想と合わせてまとめたもの。その機能から理論的安全性、既存の実装製品、標準化動向などがコンパクトに掲載されている。
http://www.ipa.go.jp/security/fy18/reports/quantum/index.html
《ScanNetSecurity》