シマンテックが「Lhaca」の脆弱性を発見、怪しいLZHファイルの解析で
株式会社シマンテックは6月26日、6月22日に日本のユーザから提出されたLZHファイルを検証した結果、疑わしい点が明らかになったと発表した。このファイルには、複数のNOPスレッド、シェルコードに似たコードブロック、暗号解読用コード、エンコードされた実行ファイルが
製品・サービス・業界動向
業界動向
さらに、Symantec Security Responseチームに所属する末長政樹氏が行った初期分析により、(少なくとも)Lhaca デラックス版バージョン1.20が脆弱性を持つことが判明した。この脆弱性は文字列長の確認を適切に行わないstrcpy()の呼び出しが原因で、重要なスタックメモリーが上書きされる恐れがあり、制御がシェルコードに移行する。この発生を最大限にするために、入手した.lzhファイルにはコードが2つ含まれている。
アーカイブ自体はTrojan.Lhdropperとして検出される。これがLhaca デラックス版 1.20のインストールされた日本語版Windows XP上で実行に成功した場合、WindowsのSystemsフォルダにバックドアが開く。また別のLZHアーカイブも放出され、これはバックドアが開いた後に開かれる。このアーカイブには日本で一般的なフォーマットである一太郎の無害なドキュメントが含まれているが、明らかにこれはユーザに疑問を抱かせないためのトリックとしている。
Symantec Security Response Weblog
http://www.symantec.com/enterprise/security_response/weblog/2007/06/beware_of_lzh.html
《ScanNetSecurity》