5月のウイルスTOP20、オンラインスキャナTOP20を発表 危険性の高いファイルウイルス感染が増加(Kaspersky Labs Japan)
株式会社Kaspersky Labs Japanは6月2日、2008年5月のウイルスTOP20及びオンラインスキャナTOP20を発表した。
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業界動向
5月のウイルス動向は、比較的小康状態となっており、メールトラフィックでのウイルス大発生も確認されていない。上位ウイルスも前月とほぼ同様で、メール感染系ワームの「Email-Worm.Win32.Netsky」の亜種が上位を占めている。その一方で、第一四半期に活発な動きを見せていたAgent.ica、Agent.hsl、Diehardといったトロイの木馬系ダウンローダがリストから姿を消した。
ウイルスとは反対に、オンラインスキャナのランキングはかなり様変わりしている。今年に入ってから猛威をふるっていたVirtumonde.genはすっかり影をひそめ、ワームのBagleファミリーやトロイの木馬のWin32.Dialerの各変種もランキングから外れた。その代わりに勢力を増したのが、悪意あるプログラムとしてはさらに危険性の高いファイルウイルス。
Allapleワームの変種が第3位と第4位、Virutウイルスが第2位と第10位、同じくウイルスのXorer.du、Alman.bがそれぞれ第12位と第20位を占めている。このように、3ファミリー合計6つのファイルウイルスが同時ランクインするのは、これまでにない現象だそうで注意が必要だろう。なかでも、感染したPCがDDoS攻撃やスパム配信、新種ウイルスの拡散に使用される恐れがあるボット型のVirutファミリーは特に危険とされており、多方面に被害を及ぼすため、絶対感染しないよう気をつけたい。
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《ScanNetSecurity》