工藤伸治のセキュリティ事件簿 第4回「オンラインカジノ」 | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2019.06.17(月)

工藤伸治のセキュリティ事件簿 第4回「オンラインカジノ」

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「NTMってのは、オンラインカジノでよく使われてる電子マネー口座だ。」

オレは葛城にそう答えた。

「オンラインカジノ用の電子マネー口座は、現在、犯罪利便性が高いと評判なんだよ。普通の電子マネーは、スイカでもエディでもビットキャッシュでも、使うためにチャージするわけだから現金に戻す必要性がない。だから、電子マネーから現金にする方法は原則として用意してない。犯罪も抑止できるしな。

だけど、オンラインカジノは違う。だって、カジノやる連中は儲けるつもりでやってるんだもんな。儲けたものを現金にしたいよな。だから、電子マネーを現金で引き出す仕組みをもってる。便利なことにATMカードを発行してくれるんだ。日本国内のATMでもCirrusのマークのあるヤツなら現金を引き出せる。確か、ゆうちょ銀行とかセブンイレブンで使えるんじゃないかな。

それだけじゃなく、普通のネットバンキングみたいにどこの銀行にも自由に送金できる。さらに口座開設の本人確認が甘い。本人確認書類は、免許証とかパスポートをデジカメで撮影したり、スキャンしたりしたもので大丈夫だ。つまり、フォトショップで偽造できるんだな」

「日本のATM? オンラインカジノは海外の業者でしょう? 海外のATMカードが日本で使えるんですか?」

「あんた本当に何も知らないんだな。国際的な決済ネットがいくつかあるんだよ。Cirrusとか、PLUSとかさ。これがあるから、いろんなクレジットカードを海外で使えるし、世界中のATMで金を引き出せるんだよ。あんたも自分のクレジットカードの裏を見てみろ。マークが入ってるはずだ」

《一田 和樹》

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