クラウドの悪用、Amazon EC2からCMSへの攻撃が6割超(日本IBM) | ScanNetSecurity
2024.05.15(水)

クラウドの悪用、Amazon EC2からCMSへの攻撃が6割超(日本IBM)

日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は2月16日、東京SOCで検知したクラウドサービスからの攻撃について発表した。2010年1月から2011年1月までの東京SOCで検知した、Amazon EC2を送信元とした攻撃検知数の推移では、2010年1月に約2,500件、9月に千件弱、12月に500件

脆弱性と脅威 脅威動向
日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は2月16日、東京SOCで検知したクラウドサービスからの攻撃について発表した。2010年1月から2011年1月までの東京SOCで検知した、Amazon EC2を送信元とした攻撃検知数の推移では、2010年1月に約2,500件、9月に千件弱、12月に500件弱と3回のピークがあり、2010年全体では約5千件以上の攻撃を観測した。攻撃の種類では、CMSへの攻撃を最も多く(64%)検知した。これは、2010年5月頃からインターネット上で大規模に行われていた、e107(オープンソースのCMS)の脆弱性を悪用してボットを感染させる攻撃が増加した影響によるものだという。

2番目に多く検知したイベントは「SQLインジェクション攻撃」で、これらはすべてボットに感染したシステムから自動的に行われたと考えられるブラインドSQLインジェクション攻撃であった。3番目に多く検知したイベントは「SPAMメール」で、やはりウイルスに感染しシステムから自動的に送信されたと考えられるメールであった。サーバがウイルスに感染すると、ウイルスによって無駄な通信を発生され、意図しない課金が発生する可能性がある(データ転送量課金の場合)。ウイルス感染はクラウド特有の問題ではなく、実環境でも同様の傾向にある。ともにセキュリティ対策が重要であるとしている。
(吉澤亨史)

https://www-950.ibm.com/blogs/tokyo-soc/entry/cloud-attack_20110216?lang=ja

《ScanNetSecurity》

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

    範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

  2. 脆弱な DMARC セキュリティ・ポリシーを悪用、北朝鮮スピアフィッシング詐欺

    脆弱な DMARC セキュリティ・ポリシーを悪用、北朝鮮スピアフィッシング詐欺

  3. 東京メトロ社員が遺失者になりすまし、現金総額 235,458円 ほか遺失物着服

    東京メトロ社員が遺失者になりすまし、現金総額 235,458円 ほか遺失物着服

  4. 「マルカワみそ公式サイト」に不正アクセス、カード情報に加えログイン用パスワードも漏えい

    「マルカワみそ公式サイト」に不正アクセス、カード情報に加えログイン用パスワードも漏えい

  5. TwoFive メールセキュリティ Blog 第14回「いよいよ6月、メルマガが届かなくなる…!? ~ メルマガ配信している皆さん ワンクリック購読解除の List Unsubscribe対応は済んでますか?」

    TwoFive メールセキュリティ Blog 第14回「いよいよ6月、メルマガが届かなくなる…!? ~ メルマガ配信している皆さん ワンクリック購読解除の List Unsubscribe対応は済んでますか?」

  6. テレ東「ヤギと大悟」公式 X アカウントが乗っ取り被害、意図しないポストが数件行われる

    テレ東「ヤギと大悟」公式 X アカウントが乗っ取り被害、意図しないポストが数件行われる

  7. 東急のネットワークに不正アクセス、連結子会社のファイルサーバでデータ読み出される

    東急のネットワークに不正アクセス、連結子会社のファイルサーバでデータ読み出される

  8. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  9. ランサムウェア「LockBit」被疑者の資産を凍結し起訴

    ランサムウェア「LockBit」被疑者の資産を凍結し起訴

  10. 豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

    豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

ランキングをもっと見る