各地の空間放射線量データを統合して地図上に表示(産総研) | ScanNetSecurity
2026.04.06(月)

各地の空間放射線量データを統合して地図上に表示(産総研)

 産業技術総合研究所(産総研)の社会知能技術研究ラボは5日、多くの市町村等が個々のデータ形式で公開している空間放射線量を、簡単に統合して地図上に表示できる、放射線量マップシステムを開発したことを発表した。

製品・サービス・業界動向 新製品・新サービス
放射線量マップシステムの仕組みと画面
放射線量マップシステムの仕組みと画面 全 6 枚 拡大写真
 産業技術総合研究所(産総研)の社会知能技術研究ラボは5日、多くの市町村等が個々のデータ形式で公開している空間放射線量を、簡単に統合して地図上に表示できる、放射線量マップシステムを開発したことを発表した。

 産総研では、個人が自ら放射線被ばくリスクを管理できるようにするため、産総研の研究ポテンシャルを結集したところ内プロジェクト「MEMS技術を用いた携帯型放射線検出器の開発とその応用」を立ち上げて研究開発を進めている。今回、そのプロジェクトの一環で、多様な形式で作成され公開されている空間放射線量のデータを統合するプログラムを開発した。現在、約500の自治体や国の機関が空間放射線量のデータをPDFファイルなどの形式で公開しているが、これまではデータの登録や変換のためにITの専門家による作業が必要であった。

 このシステムでは、産総研で開発している集合的標準化の技術に基づいて、利用者がパソコンなどによってさまざまな空間放射線量のデータを登録し、それらを統合して地図上に表示することが簡単にできる。Wikipediaのように多くのボランティアが参加することで、大規模なデータの統合を継続的に運用することが簡単になる見込み。また、個人が計測したデータを含む多様な放射線量のデータを統合することで、データどうしの照合などによる信頼性の統計的な検証も可能。

 多くのデータを統合できれば、市町村等の間でのデータ測定の密度や更新頻度の比較、線量の変化の可視化などが簡単にできる。たとえば、放射線量のデータは市町村等のデータソースごとに、表の形式やデータの並び方などが異なって公開されているが、このような表を統合すると、時間の経過にともなう放射線量の減少を可視化できる。

 産総研所内プロジェクトでは今後、個人用放射線量計のデータといった個人データを、本人または家族が個人用クラウドを用いてプライバシーを守りつつ簡単に蓄積・管理できるようにするためのスマートフォンなどのアプリ(PLR)の開発も進めている。

産総研、各地の空間放射線量データを統合してマッピングできるシステムを開発

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 4 / 24 開催「後手に回らないためのセキュリティ再点検 10大脅威トップ3から読み解く、次の一手とは」HENNGE 小笠原真美氏が登壇

    4 / 24 開催「後手に回らないためのセキュリティ再点検 10大脅威トップ3から読み解く、次の一手とは」HENNGE 小笠原真美氏が登壇PR

  2. DNP、自治体職員向けサイバーセキュリティ研修プログラム提供

    DNP、自治体職員向けサイバーセキュリティ研修プログラム提供

  3. 主要メール S/MIME 対応状況調査、送受信とも対応は Outlook ほか 6 つ

    主要メール S/MIME 対応状況調査、送受信とも対応は Outlook ほか 6 つ

  4. バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

    バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

  5. 工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン2「V-CRY」 第1回 「プロローグ:クラウドハッキング」

    工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン2「V-CRY」 第1回 「プロローグ:クラウドハッキング」

ランキングをもっと見る
PageTop