Internet Explorerの任意のコードが実行される脆弱性の検証レポート(NTTデータ先端技術) | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

Internet Explorerの任意のコードが実行される脆弱性の検証レポート(NTTデータ先端技術)

NTTデータ先端技術は、「Microsoft Internet Explorer」において発見された、リモートから任意のコードが実行される脆弱性に関する検証レポートを公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
ターゲットシステム上で悪意のあるユーザが作成したWebページを閲覧させることで、攻撃コードを実行させ、システム上で任意のコードを実行する
ターゲットシステム上で悪意のあるユーザが作成したWebページを閲覧させることで、攻撃コードを実行させ、システム上で任意のコードを実行する 全 2 枚 拡大写真
NTTデータ先端技術株式会社は9月18日、「Microsoft Internet Explorer」において発見された、リモートから任意のコードが実行される脆弱性に関する検証レポートを公開した。本脆弱性により、Internet ExplorerのCMshtmlEd::Exec関数処理における解放済みメモリの使用により、任意のコードを実行させることが可能となる。9月18日時点においてMicrosoft社から脆弱性への対策、回避策などのアナウンスが公開されているが、本脆弱性を修正するバージョンがリリースされておらず、システムへの影響が大きいことから脆弱性の再現性について検証を行った。

検証は、Microsoft Windows 7 SP1およびInternet Explorer 8、またInternet Explorer 9を検証ターゲットシステムとして実施した。ターゲットシステム上で悪意のあるユーザが作成したWebページを閲覧させることで、攻撃コードを実行させる。それによって、ターゲットシステムにおいて任意のコードを実行させる。ターゲットシステムは、悪意のあるユーザが用意したホストに制御が誘導される。今回の検証に用いたコードは、ターゲットシステム上から特定のサーバ、ポートへコネクションを確立させるよう誘導し、システムの制御を奪取するもの。これにより、リモートからターゲットシステムが操作可能となる。検証の結果、誘導先のコンピュータ(Debian)のターミナル上にターゲットシステム(Windows 7)のプロンプトが表示され、ターゲットシステムの制御の奪取に成功した。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  2. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  3. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  4. Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

    Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

  5. パソナの派遣社員が独立行政法人に関する情報を不正に持ち出し、削除の要請にも応じず

    パソナの派遣社員が独立行政法人に関する情報を不正に持ち出し、削除の要請にも応じず

ランキングをもっと見る
PageTop