「BeZIP 日本語対応版」にディレクトリトラバーサルの脆弱性(JVN)
IPAおよびJPCERT/CCは、ビーグラフの提供する、ZIPおよびLZH形式に対応した圧縮・展開ソフト「BeZIP 日本語対応版」にディレクトリトラバーサルの脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
「BeZIP 日本語対応版 V3.10 より前のバージョン」には、ディレクトリトラバーサルの脆弱性(CVE-2012-5171)が存在する。この脆弱性が悪用されると、リモートの攻撃者により細工された圧縮ファイルをユーザが展開することにより、任意のファイルが作成されたり、既存のファイルが書き換えらるなどの影響を受ける可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。なお、環境設定の「Extract」タブ内にある「同一ファイル名は、上書きする」のチェックを外すことで確認画面を表示できるようになる。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》