RealPlayer の RealMedia ファイル処理に起因するバッファオーバーフローの脆弱性(Scan Tech Report)
RealNetworks RealPlayer にバッファオーバーフローを引き起こしてしまう脆弱性が報告されました。
脆弱性と脅威
エクスプロイト
RealNetworks RealPlayer にバッファオーバーフローを引き起こしてしまう脆弱性が報告されました。
ユーザが RealPlayer で悪質な RealMedia ファイルを閲覧した場合、リモートの第三者によってシステム上で不正な操作が実行される可能性があります。
脆弱性を悪用された場合の影響度が高いため、Windows プラットフォームで 影響を受けるバージョンの RealPlayer を利用するユーザは可能な限り以下の対策を実施することを推奨します。
2.深刻度(CVSS)
9.3
http://nvd.nist.gov/cvss.cfm?version=2&name=CVE-2012-5691&vector=%28AV%3AN/AC%3AM/Au%3AN/C%3AC/I%3AC/A%3AC%29
3.影響を受けるソフトウェア ※
RealNetworks RealPlayer 15.0.6.14 以前
※Windows プラットフォームの RealPlayer のみ脆弱性の影響を受けます。
4.解説
RealNetworks RealPlayer は、RealMedia (.rm), MP3 (.mp3), WAV (.wav), AVI (.avi), MPEG-4 (.mp4/.m4e/.m4v), AAC (.aac/.m4a)などの様々な動画および音楽ファイルに対応しています。
RealPlayer には、RealMedia ファイルを処理する際の InternetShortcut セクションに指定される URL データの取り扱いに不備があります。
このため、当該セクションに過度に長い URL が指定された不正な RealMedia ファイルを処理した場合に、スタックオーバーフローが発生する脆弱性が存在します。
この脆弱性を利用することで、リモートの攻撃者は RealPlayer を実行するユーザの権限で任意のコード実行が可能となります。
5.対策
以下の Web サイトより、RealPlayer 16.0.0.282 以降を入手しアップデートすることで、この脆弱性を解消することが可能です。
RealPlayer 16.0.0.282:
http://jp.real.com/?mode=rp
また、RealPlayer 16.0.0.282 では、他にも無効なポインタの参照に起因して任意のコード実行が可能な脆弱性 (CVE-2012-5690) も解消されています。
詳細については、関連情報の RealNetworks が提供するセキュリティアドバイザリを参照下さい。
6.ソースコード
(Web非公開)
(執筆:株式会社ラック サイバー脅威分析センター)
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Scan Tech Report
http://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》