駆除が困難なVBRブートキットが1位に--ウイルス脅威レポート(Dr.WEB) | ScanNetSecurity
2024.04.28(日)

駆除が困難なVBRブートキットが1位に--ウイルス脅威レポート(Dr.WEB)

Dr.WEBは、「2013年1月のウイルス脅威」を発表した。1月は特に驚くべき動きはなかったとしており、「Trojan.Mayachok」プログラムの新たな大拡散が1月のメインイベントとなり、WindowsおよびAndroidを狙った脅威もいくつか見られた。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
「Trojan.Mayachok.2」により表示された、アップデートを促す画面
「Trojan.Mayachok.2」により表示された、アップデートを促す画面 全 2 枚 拡大写真
株式会社Doctor Web Pacific(Dr.WEB)は2月15日、「2013年1月のウイルス脅威」をまとめ発表した。1月は特に驚くべき動きはなかったとしており、「Trojan.Mayachok」プログラムの新たな大拡散が1月のメインイベントとなり、WindowsおよびAndroidを狙った脅威もいくつか見られた。Dr.Web CureIt!によって検出されたマルウェアの中で1位となったのは、NTFSボリュームブートレコードを感染させるVBRブートキット「Trojan.Mayachok.2」であった。

このトロイの木馬にはMicrosoft Windowsの32ビット版および64ビット版の両方に対応したドライバが組み込まれており、インターネットアクセスのブロックと、セキュリティアップデートを促す画面をブラウザ上に表示させることを目的としている。アップデートを入手するためには、ユーザの携帯電話番号を提示し、送られてきたSMSに含まれている確認コードを入力しなくてはならない。その結果、被害者は有料サービスに登録され、モバイルデバイスのアカウントから定期的にお金が引き落とされることになる。悪意のあるオブジェクトはメモリ内に存在するため、従来の一般的な手段では駆除できないことも特徴。

Androidに対する脅威では、1月初旬に日本のユーザが所有するAndroidデバイス上のアドレス帳から情報を盗むトロイの木馬が発見された。この「Android.MailSteal.2.origin」は、便利なプログラムのインストールをユーザに勧めるスパムメールによって拡散されている。リンクをクリックしてしまうとGoogle Playを模倣したサイトへと飛ばされ、アプリをインストールしようとすると「このデバイス上では動作しません」と表示されるが、その裏でアドレス帳の情報を盗み出す。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  2. 雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

  3. セトレならまちで利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    セトレならまちで利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

  4. タカラベルモントの海外向けウェブサイトのサーバがフィッシングメール送信の踏み台に

    タカラベルモントの海外向けウェブサイトのサーバがフィッシングメール送信の踏み台に

  5. 重い 高い 検索も使いにくいメールを企業の 6 割が使う理由

    重い 高い 検索も使いにくいメールを企業の 6 割が使う理由

  6. 研究開発の推進責務が撤廃ほか ~「NTT法」改正法律成立を受け NTT がコメント

    研究開発の推進責務が撤廃ほか ~「NTT法」改正法律成立を受け NTT がコメント

  7. スペシャリスト集結! マネーフォワード・ラック・富士ソフト・電通総研から学ぶ、脆弱性診断内製化の成功法則とは? AeyeScan 導入企業との公開対談

    スペシャリスト集結! マネーフォワード・ラック・富士ソフト・電通総研から学ぶ、脆弱性診断内製化の成功法則とは? AeyeScan 導入企業との公開対談PR

  8. RoamWiFi R10 に複数の脆弱性

    RoamWiFi R10 に複数の脆弱性

  9. 2024年第1四半期 IPA 情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況、サポート詐欺被害時の漏えい可能性判断ポイントほか

    2024年第1四半期 IPA 情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況、サポート詐欺被害時の漏えい可能性判断ポイントほか

  10. 脆弱性診断自動化ツール「AeyeScan」を基盤に「診断マネジメントプラットフォーム」を提供

    脆弱性診断自動化ツール「AeyeScan」を基盤に「診断マネジメントプラットフォーム」を提供

ランキングをもっと見る