標的型攻撃、遠隔操作事件、不正送金--2012年の脅威を総括(ラック)
ラックは、「JSOC侵入傾向分析レポートVol.19」を発表した。2012年は、特にApache Struts2、Tomcat、JBoss といったミドルウェアの脆弱性や設定不備を狙った攻撃が増加し、実際に被害を受けたケースがあった。
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個人のインターネット利用においては、遠隔操作事件やオンラインバンキングの不正送金に関連するウイルスが非常に注目を集めた。これまで国外で発生していたセキュリティ犯罪のターゲットが、日本国内の個人ユーザにも及んでいると指摘している。企業や組織においては、ユーザに同意を得ない個人情報や属性情報の収集、データセンタにおける管理のあり方などが、セキュリティ上の問題として注目を集めた。さらに2012年は、インターネット上での抗議活動に伴うサイバー攻撃が国内でも大きな話題となった。「Anonymous」に代表されるハクティビストたちが抗議活動として行うDDoS攻撃やWebサイトの改ざんといった攻撃は、企業や組織における新たなリスクとなっている。レポートでは、これらの脅威についての傾向とともに、対策についても詳しく紹介している。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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