IETF がプライバシー強化を計画する現在、IPv6 の展開の遅延は喜ばしい~新たな RFC「SLAAC」は、ホストを隠す仕事に注力する(The Register) | ScanNetSecurity
2024.05.03(金)

IETF がプライバシー強化を計画する現在、IPv6 の展開の遅延は喜ばしい~新たな RFC「SLAAC」は、ホストを隠す仕事に注力する(The Register)

Snowden が現れた後、ますますはっきりと分かってきたこととして、アドレスはユーザーおよびユーザーの活動と結びつけることが可能でもある。もしもインターフェイス識別子が時と共に変化しないなら、ユーザーのプライバシーは危殆化される。

国際 TheRegister
「世界的規模で、IPv6 展開のペースが非常に遅いこと」は、インターネット界の研究者たちに大きな苛立ちを引き起こしているかもしれない。だが、その遅延は悪いことばかりではない。それは少なくとも、「全世界がそのプロトコルを採用する前に、問題となりうるものを技術者たちが詮索するための時間」を残している。

この移行は現在も初期段階であるため、IPv6 が(文書としては)1990 年代の後半ごろから存在していたという事実は忘れられがちである――それは、一般ユーザーが NSA を恐れることを学んだり、あるいは故意に弱体化された暗号技術を不安視したり、もしくは「Heartbleed」バグで自身のデータを奪われたのではないかと悩んだりするより、はるかに昔の時代の話だ。

当時 IPv6 の作者は、アドレスの枯渇を心配していたため、「このゲーム」のメインイベントはアドレス空間を拡張することであり、誰でも/どのようなものでも充分にアドレスを取得できるほど、それを大きくすることだった。(つまり)このプロトコルの作用において、データの機密性はオプションのレベルで考えられていた。

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  2. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  3. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  4. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  5. 2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

    2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

  6. 「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

    「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

  7. クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

    クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

  8. SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

    SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

  9. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

    「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  10. トレーニング 6 年ぶり復活 11/9 ~ 11/15「CODE BLUE 2024」開催

    トレーニング 6 年ぶり復活 11/9 ~ 11/15「CODE BLUE 2024」開催

ランキングをもっと見る