各種攻撃の試みが活発化している状況--上半期のサイバー脅威(警察庁)
警察庁は、「平成26年上半期のサイバー空間をめぐる脅威の情勢について」を発表した。
脆弱性と脅威
脅威動向
サイバー空間をめぐる脅威の情勢としては、手口の悪質・巧妙化、新たな技術・サービスの実社会への影響、インターネット利用に係るリスクの顕在化といった特徴がみられた。手口の悪質・巧妙化では、インターネットバンキングに係る不正送金事犯について、上半期の被害額が昨年の総被害額を上回ったほか、PCに感染したウイルスが不正な振込みを行う「MITB(Man In The Browser)」を確認した。また、情報窃取を企図したサイバー攻撃について、メールの送付対象の少数絞込、感染を自覚させないための工作を施す傾向を確認。無償ソフトウェアの更新を悪用した新たな手口も確認した。さらに、犯罪等の準備行為とみられる各種探索パケット(各種リフレクター攻撃の踏み台、OpenSSLのぜい弱性、ビル管理システム)を多数観測している。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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