日本企業のITセキュリティ分野の支出のうち、管理に充てる予算は25%(ファイア・アイ) | ScanNetSecurity
2025.11.18(火)

日本企業のITセキュリティ分野の支出のうち、管理に充てる予算は25%(ファイア・アイ)

ファイア・アイは、米FireEye社による企業のセキュリティ・アラート管理の実態に関する調査レポート「The Numbers Game: How Many Alerts is too Many to Handle?(数の駆け引き:処理しきれないアラートの数は?)」(英語)と題したレポートを発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
ITセキュリティ分野の支出の中でセキュリティ管理に割り当てている予算の割合
ITセキュリティ分野の支出の中でセキュリティ管理に割り当てている予算の割合 全 3 枚 拡大写真
ファイア・アイ株式会社は1月26日、米FireEye社による企業のセキュリティ・アラート管理の実態に関する調査レポート「The Numbers Game: How Many Alerts is too Many to Handle?(数の駆け引き:処理しきれないアラートの数は?)」(英語)と題したレポートを発表した。本レポートでは、タイムリーかつ効果的な形でセキュリティ・アラートを管理し、対策を講じることがいかに困難であるかが浮き彫りとなっている。

調査結果によると、回答者の70%以上がセキュリティ管理に割り当てられる予算は全体の半分以下と答えており、アラートを増やすテクノロジーや、予期せぬ事態に対する予算が残されている。一方、日本企業では半数近くの企業がITセキュリティ分野の支出の中でセキュリティ管理に割り当てている予算は25%以下であった。また、調査対象となった企業の37%が毎月10,000件以上(1日あたり300件以上、1時間14件以上)のアラートを受けていることが明らかになった。このうち約半数以上が誤検知であり、1/3以上が重複であるという。

「中」レベルのセキュリティ・アラートの応答時間については、回答者の60%以上が6~12時間、「低」レベルでは60%以上が13時間~1日以上と答えており、攻撃者に十分な時間を与えているとしている。セキュリティ管理業務のアウトソーシングでは、同じアジア圏の韓国で65%の企業が利用しているのに対し、日本では36%にとどまっている。なお、アウトソースサービスを利用している企業の92%が、その採用理由についてコストではなく、セキュリティ対策の向上が理由と回答しているという。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

    テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

  2. 東証上場企業 クレジットカード情報流出 88 日後公表

    東証上場企業 クレジットカード情報流出 88 日後公表

  3. Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

    Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

  4. 攻撃者側のウェブサイトに社名と会社ロゴが掲載 ~ エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃

    攻撃者側のウェブサイトに社名と会社ロゴが掲載 ~ エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃

  5. 公開サーバのファイルと同じ ~ サイバー攻撃グループ名乗る人物が「IIJ からソースコードを盗み出した」とファイルを添付し投稿

    公開サーバのファイルと同じ ~ サイバー攻撃グループ名乗る人物が「IIJ からソースコードを盗み出した」とファイルを添付し投稿

ランキングをもっと見る
PageTop