J-CSIPにおいて自動車業界SIGの正式運用を開始、7SG、72組織の体制に(IPA) | ScanNetSecurity
2024.05.04(土)

J-CSIPにおいて自動車業界SIGの正式運用を開始、7SG、72組織の体制に(IPA)

IPAは、「サイバー情報共有イニシアティブ」(J-CSIP)において、去る12月1日に新設した自動車業界SIGを正式に運用開始したと発表した。

製品・サービス・業界動向 業界動向
J-CSIPの運用体制図
J-CSIPの運用体制図 全 2 枚 拡大写真
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は1月26日、「サイバー情報共有イニシアティブ」(J-CSIP)において、去る12月1日に新設した自動車業界SIGを同日より正式に運用開始したと発表した。また、2015年度第3四半期(10月~12月)の運用状況も公表している。J-CSIPは、国内の重要産業・重要インフラ関連組織間において標的型攻撃などのサイバー攻撃の情報共有を相互に行い、即応的かつ高度な対策につなげる取り組みとして、IPAが2011年10月に発足させた。

これまでの試験運用から、今回情報共有の正式運用を開始した「自動車業界SIG」は、自動車関連企業・団体の計10組織から構成される。また、第3四半期に化学業界SIGに新たに1組織が参加し18組織となったことで、J-CSIP全体では7つの業界(SIG)、72の参加組織(計11組織追加)の体制となった。

2015年度第3四半期の運用状況では、J-CSIP参加組織からIPAに対し、標的型攻撃メールと思われる不審なメールなどの情報提供が行われた件数は723件、それらの情報をもとにIPAからJ-CSIP参加組織へ情報共有を実施した件数は34件であった。情報提供件数は前四半期(88件)から急増しているが、その要因は10月以降に流行した「ばらまき型メール」(466件)と、スパムメールなど無害なメールに関する情報提供(166件)が相次いだためで、これらを差し引くと91件となり、前四半期と同程度であるとしている。なお、提供された情報のうち、IPAでは19件を標的型攻撃メールとみなしている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  2. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  3. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  4. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  5. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

  6. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

    「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  7. サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求

    サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求

  8. 「GMOサイバー攻撃 ネットde診断」Palo Alto、Cisco、SonicWall、OpenVPN に対応

    「GMOサイバー攻撃 ネットde診断」Palo Alto、Cisco、SonicWall、OpenVPN に対応

  9. 「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

    「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

  10. データスコープ社製の顔認証カメラに脆弱性

    データスコープ社製の顔認証カメラに脆弱性

ランキングをもっと見る