OS X および iOS において競合状態制御の不備により管理者権限で任意のコードが実行されてしまう脆弱性 | ScanNetSecurity
2025.12.09(火)

OS X および iOS において競合状態制御の不備により管理者権限で任意のコードが実行されてしまう脆弱性

Apple 社の OS である OS X および iOS に、競合状態制御の不備により管理者権限で任意のコードが実行されてしまう脆弱性が報告されています。

脆弱性と脅威 エクスプロイト
◆概要
Apple 社の OS である OS X および iOS に、競合状態制御の不備により管理
者権限で任意のコードが実行されてしまう脆弱性が報告されています。セキュ
リティアップデートにより対策することが可能です。
----------------------------------------------------------------------
◆分析者コメント
近年 OS X や iOS を狙ったマルウェアの数も増加しているため、端末に感染
したマルウェアに本記事で取り上げている脆弱性を利用されてしまうことによ
り、攻撃者に端末の管理者権限を得られてしまう可能性が考えられます。今後
OS X および iOS を狙ったマルウェアに当該脆弱性を利用される可能性が見込
まれるため、利用者はセキュリティアップデートを適用することにより対処す
ることを推奨します。
----------------------------------------------------------------------
◆深刻度(CVSS)
[CVSS v2]
9.3
https://nvd.nist.gov/cvss/v2-calculator?name=CVE-2016-1757&vector=(AV:N/AC:M/Au:N/C:C/I:C/A:C)
[CVSS v3]
7.0
https://nvd.nist.gov/cvss/v3-calculator?name=CVE-2016-1757&vector=AV:L/AC:H/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H
----------------------------------------------------------------------
◆影響を受けるソフトウェア
OS X のバージョン 10.11.4 未満、および iOS のバージョン 9.3 未満が当該
脆弱性の影響を受ける可能性があります。
----------------------------------------------------------------------
◆解説
Apple 社の OS である OS X および iOS に、競合状態制御の不備により管理
者権限で任意のコードが実行されてしまう脆弱性が、Google Project Zero の
Ian Beer 氏および Pedro Vilaça 氏から報告されました。

《株式会社ラック デジタルペンテスト部》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

    バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

  2. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  3. 脅迫文がサーバに保存 ~ 東海大学委託先 東海ソフト開発にランサムウェア攻撃

    脅迫文がサーバに保存 ~ 東海大学委託先 東海ソフト開発にランサムウェア攻撃

  4. 伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

    伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

  5. 東海ソフト開発へのランサムウェア攻撃、委託元の東海教育産業と一部の顧客情報を共有

    東海ソフト開発へのランサムウェア攻撃、委託元の東海教育産業と一部の顧客情報を共有

ランキングをもっと見る
PageTop