細工されたPDFにより、サーバ上のセンシティブな情報を窃取される可能性(JVN)
IPAおよびJPCERT/CCは、細工されたPDFによる情報詐取について「JVN」において注意喚起を発表した。
脆弱性と脅威
脅威動向
ユーザによる任意のPDFファイルのアップロードを許可するWebアプリケーションやサービスにおいて、この動作を攻撃者に悪用された場合、サーバ上のセンシティブな情報を窃取される可能性がある。問題が発生するサーバとクライアントの組み合わせは、ユーザによるPDFのアップロードを許可し、アップロードされたPDFを同一オリジンに格納するサーバと、Adobe PDF Pluginを有効にした IE11 もしくは Firefoxのクライアント。
JVNでは対策として、ユーザ側においてはWebブラウザ(IE11、FireFox)のAdobe PDFプラグインを無効にすること、サーバ側においてはPDFコンテンツを別のサンドボックス・ドメイン上に格納することを挙げている。なお、攻撃者がPDFを埋め込んだ場合、HTTP レスポンスヘッダに Content-Disposition: attachment を付与しても無視されるため、有効な対策にはならないとしている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》