ペネトレーションテスターは見た! 第1回「ペンテスターの苦悩 ~ 脆弱性が見つからないのは○○だから?」
そんな中、転職活動の中でエージェントからサイバーディフェンス研究所というとっても香ばしい社名の会社の紹介を受ける。
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筆者は田舎生まれ田舎育ち、あちこち駆け回っている普通の少年だったが、中学の技術の時間で運命の出会いがあった。学校の技術室にはずらっとPC98シリーズが整列していて、独特の音と匂いを発していた。(サーバルームの独特な匂いと似たような感じ。)授業ではBASICを使って計算をしたり、絵を書いたりするだけだったが、自分で書いたプログラムが動作したりしなかったりを試行錯誤して一つのプログラムを完成させるのが面白くてゲーム感覚でハマっていった。
そして、高校生になってから誕生日に親に猛烈なおねだりをしてパソコンを買ってもらい [註1] 、まだWindows95が発売される前で動かせるOSはMS-DOS5とWindows3.1だったけど、ソリティアとかフリーセルとかマインスイーパで遊べたし、友人から貸してもらったゲーム [註2] も遊べたし、何か高度なことをしていたわけじゃないけど、プログラミング以外に楽しめる要素は高校生の筆者なりにあったのかなと思う。
丁度その頃通っていた学習塾での塾講バイトの大学生と仲良くなり、塾が終わったあと講師の部屋でコンピュータについて1時間以上学ぶ日々 [註3] を過ごし、そこで運命の出会い(2回目)であるゲームの改造に出会う。要するに、チート [註4] だ。それまでの目の前にある環境で遊ぶことから、いかに環境に設けられた制約をくぐりぬけて想定外の遊び方をするかを考えるようになった。RPGであれば主人公や仲間の攻撃力やHPを書き換えて65535にしたりしてレベル1でも強い敵を倒したり。チートって良くはないけど、筆者の人生においては結構重要なポイントで、攻撃力の上限が何故9999ではなく65535なのか?「FFFF」としたらなぜ65535になるのか、それまで10進数の世界でしか生きてこなかった筆者の頭は「???」だらけだった。塾講バイトの先生からは他にも2進数や8進数もあるよと教わり、数学には興味がなかったけど、チート行為には興味が持てた。今思えばそこが始まり。
《株式会社キーコネクト 代表取締役 利根川義英》
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