「PrimeDrive」のクライアントに、任意コード実行など複数の脆弱性(JVN)
IPAおよびJPCERT/CCは、ソフトバンクが提供する、オンラインストレージサービス PrimeDrive 専用のクライアントアプリケーション「PrimeDrive デスクトップアプリケーション」のインストーラに複数の脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
CVSS v3による最大Base Scoreは7.8。橘総合研究所の英利雅美氏がCVE-2017-2167、合同会社セキュリティ・プロフェッショナルズ・ネットワークの吉田英二(Eiji James Yoshida)氏がCVE-2017-2167およびCVE-2017-2108の報告を行った。
「PrimeDrive デスクトップアプリケーション バージョン 1.4.4 およびそれ以前」のインストーラにはには、意図しない実行ファイルを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2017-2167)、「PrimeDrive デスクトップアプリケーション バージョン 1.4.3 およびそれ以前」のインストーラには、同一ディレクトリに存在する特定の DLL ファイルを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2017-2108)が存在する。
この脆弱性が悪用されると、インストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報を元に最新のインストーラを使用するよう呼びかけている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》