アカマイ・テクノロジーズ合同会社(アカマイ)は5月23日、2017年第1四半期の「インターネットの現状・セキュリティレポート」を発表した。レポートによると、アカマイは同四半期に3,174件のDDoS攻撃を緩和したという。前年同四半期との比較では、DDoS攻撃は30%、インフラレイヤ(レイヤ3、4)への攻撃は28%と減少している。一方で、Webアプリケーションの攻撃総数は35%増加、米国を攻撃元とする攻撃が57%増加している。SQLインジェクション攻撃は28%の増加となっている。また同四半期には、100Gbpsを超えるDDoS攻撃が2件発生しており、前年同四半期から89%減少した。また、同四半期の平均は0.5Gbpsにとどまり、前四半期の4Gbpsから大きく減少している。またレポートでは、新しいリフレクション攻撃ベクトルのCLDAP(Connectionless Lightweight Directory Access Protocol)が発見され、DDoS 攻撃を生成することが観測されたことを挙げている。このほとんどの攻撃が1Gbpsを超えており、DNSリフレクションに匹敵するという。